第2話 この世界のルール
――雰囲気が変わった
――あたりが静まりかえり、空もなんだか暗くなっているような気がする
「おい、なんだよ。儀式って」
そんな話は一度も聞いたことがない。いつも長話をするこの村の人たちも一度もそんなことは言っていなかった。
「まあまあ、そんなに慌てるな。おまえは知らぬだろう。この世界にある3つのルールのことを。」
この世界に3つもルールがあるだと!?えーと、1つ目は...あれ、なんだろ
「あーあ、わかんねぇ。一体何だそのルールってやつは?」
「教えてやろう。まずは、1つ目じゃ。
[[1つ目は、16歳になるものはみな生まれ故郷を出なければいけない。]]
というものじゃ。これは、おまえも知ってるな。
[[2つ目は、生まれ故郷をでるとき、何か1つ能力を手に入れなければならない。]]
というものじゃ。まあ、これについては後で詳しく教えよう。
[[3つ目は....忘れてしもーたわい。]]
まあ、そこまで大切なものではなかろう。」
待てよ、1つ目は知っていたものだ。2つ目もそこまで気になることではない。
じゃあ、一体、儀式ってのは何なんだ??
「今の話じゃ、全く儀式ってのがなんなのかわかんねーぞ?」
「まあまあ、落ち着けといっとるだろうが。儀式については2つ目のルール
[[生まれ故郷をでるとき、何か1つ能力を手に入れなければならない。]]
について、詳しく教えなければならない。この世界にはな、いろいろな能力を持ったものがいる。その能力はみな村を出るときに手に入れたものなのじゃ。
その能力を手に入れるためにしなければいけないのがその 儀式 なのだ。」
なんだ、そんなことなのか。
「じゃあ、さっさとやろうぜ。」
「バカをいえ!!そんな簡単なことではない。これが失敗したら死ぬかもしれない。
じゃが、やる意味はあるのじゃ。これが成功すれば、強大な力が手に入るからじゃ。」
強大な力。冒険をするのに必要だ。
「どうせやらなきゃいけないのなら、俺は今すぐにでもその力が欲しい!」
「では、始めるぞ。」
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