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倒れたリヌクにスライムの体液がなだれ込んでくる。



リヌクは、スライムの体のなかに深く入り込んでいった。



「リヌク!」と、パドスは叫んだ。



リヌクも、さっきの骸骨のように、スライムの体の中で溶かされていくのだろうか。



パドスは、近くに落ちていた棒切れを拾うと、震えながら、スライムに近づいていった。



リヌクは、頭以外の体のほとんどがスライムの体内に入っている状態だった。



「来てはいけない。逃げるんだ」と、リヌクはスライムのなかから声を出した。



しかし、パドスは、その忠告を聞くことなく、拾った棒切れで何度もスライムをたたいた。



リヌクは、パドスのその抵抗に反して、ますますスライムのなかに引き込まれていく。



パドスがスライムをたたくたびに、スライムの粘液が飛び散った。

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