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その音とともに、大きな塊がスライムの体の中からリヌクめがけて飛び出てきて、リヌクを直撃した。



リヌクは、その物体を抱きかかえるように、背中から後ろに倒れた。



倒れた衝撃で、その物体はばらばらになった。



リヌクは、その散らばった破片の一つを拾った。



それは、白く丸い形をしたものだったが、それを見た瞬間、恐怖で凍りついた。



「人の骸骨だ!」と、リヌクは叫んだ。



その骸骨は、スライムの犠牲者だった。



スライムは、獲物を自分の体に取り込んで、それを溶かして養分を吸収しているのだ。



人を襲って、自分の体液でその肉を溶かしたのだろう。



溶けにくい骨だけがスライムの体のなかに残されていたのだ。

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