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「リヌク、大丈夫かい?」パドスは、すぐさまリヌクに駆け寄り、リヌクの両肩に両手をかけた。



リヌクは、その手を振り払い、再び立ち上がるとラバのところまで重い足を引きずりながら歩いていった。



大きなスライムは、粘着質の液体を引きずりながら、すぐそばまで迫っている。



リヌクはラバの荷物から短剣を取ると、スライムを待ち構えた。



スライムは、自分の体をあらゆる方向に動かしていた。



表面には、以前戦ったスライムと同じように、石や砂がへばりついている。



リヌクは、そのスライムの巨体を見上げた。



それから、スライムの動きのタイミングを見計らって、短剣をスッと振り下ろした。



スライムの体には、縦に線が入り、そこからどろどろの液体が飛び出してきた。



リヌクは、何度もスライムの体を切りつけたが、そこからは粘液が出てくるばかりで、弱っている様子はまったく見せない。



スライムの心臓部に損傷を与えないと、命を奪うことはできないのだ。




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