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「ウォーターバードとファイヤーバードの戦いだったの?」
「いや。ウォーターバードとファイヤーバードの混合チームだ。そのチーム同士で戦争を始めたというわけだ。ファイヤーバードが一度火を放つと、それは広い範囲に燃え広がる」
「ウォーターバードはそれを消せなかったの?」
「次々と燃え移る火を消すことはできなかったのだろう」
ラバに荷車を引かせながら、二人は、暗闇のなかに足を踏み入れていった。
リヌクは、大丈夫と言ったが、怪我をした右足はほとんど機能を果たしていないようだった。
彼は、ラバにつかまりながら何とか、足を動かしていた。
「乗ったら?」と、パドスはリヌクの背中をさすりながら言った。
「いや、いい」
荷車を引いているラバにこれ以上負荷をかけるわけにはいかなかった。
一時間ほど歩いたところで、ラバの足は止まった。
目の前には、大きな森があった。
「こんな所に……」と、リヌクは目の前に広がるたくさんの木々を見た。「前は、こんな森はなかったはずだが」
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