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青い光が不気味に二人を照らし出している。



「ずっとおじいさんと二人で暮らしていたのか?」とリヌクは尋ねた。



「うん」



「お父さんやお母さんは?」



「おじいさんはおいらが小さい頃死んだっていってたけど、それは違うみたいなんだ」



「違う?」



「おいらは捨て子なんだ。村の人が言ってた」パドスは、ランプの光をぼんやりみつめた。



リヌクは、しばらく黙っていた。



「――さあ、もう寝よう」そう言って、リヌクはランプの火を消した。

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