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「 みんな死んでる!」リヌクは、ひどく取り乱し、近くにあった石や家財道具をあちらこちらに投げ飛ばした。
「リヌク……」とパドスが声をかけて青い光の方へ近づこうとした。
「来るな!」そう言いながら、リヌクは、激しく咳き込んだ。
しばらくすると、リヌクの咳も治まり、部屋は静かになった。
「パドス」ランプの光に照らされた薄暗い部屋の中で、リヌクの低い声が聞こえる。
「なんだよ?」
「今日はここに泊まる。ラバの荷物にビスケットが入っている。すまないがとってきてくれないか」
この家には部屋が二つあった。
その一つの部屋は、今彼らがいる骸骨のある部屋だが、別の部屋には骸骨はない。
リヌクとパドスは、その別の部屋でビスケットを食べ終えた後、寝る準備をした。
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