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「どのみち、いまからではこの砂漠は渡りきれん。迂回しよう」



と言って、リヌクは、ラバの手綱を大きく左に切って、方向を変えた。



「どれくらい時間かかるんだよ?」とパドスは尋ねた。



「一日、もしくは一日半ってとこだな。少し行くと小さな村があるはずだ。顔見知りのものがいる。今日はそこで休ませてもらおう」



そこから数時間も歩くと、リヌクが言ったとおり小さな村があった。



もうあたりは真っ暗だった。



リヌクは、荷物の中から小さなランプを取り出した。「これは何か知っているか?」



「知らない」



「これはスライムランプというものだ。さっき殺したスライムの体液は、燃料としても使える。



スプーン一杯で一日中燃え続ける。これは、その体液を燃やすためのランプなのだ」

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