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リヌクはさらに続けた。



「水をかけると、どろどろになっていくんだ。それからよくなかを見てみろ」



透明の体のなかには、なにやら赤く丸いものが見える。



「なかに大きな赤い部分があるだろう。あれが心臓部だ。あいつをやるときは、あの赤い部分を一突きするんだ。そうすればあいつは死ぬ」



「はずしたら?」



とパドスは訊いた。



「容赦なく、あの液体が飛びかかってくる。だから絶対にはずしてはいけない」



リヌクは説明を終えると、短剣を持ってそっとスライムに近づいていった。



水がかかったおかげで、スライムの動きも鈍くなっていた。



「もっと長いやつを持ってくるんだった……」



短剣を見ながら、リヌクは言った。



彼はスライムの動きに合わせて、短剣の先を移動させた。

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