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手鏡を受け取ったリヌクは、それを手に持って自分の顔を見てみた。



「ん...」普段、めったに自分の顔を見ることのないリヌクは、自分の顔を見ても、すぐには変化に気づかなかった。



じっくり自分の顔を観察すると、ようやくいつもの自分の顔との違いが分かってきた。



その額には、リルがひっかいた傷が二本、平行に走っている。



その傷は、パドスと同じようなものだった。



「な..、なんだこれは……」



リヌクは、傷を消そうとその傷を手で引っかいたが、傷は消えるはずもなく、逆に血が出てきた。



「血出てるよ」と、パドスはリヌクの額を指差して言った。



「ふんっ! さあ、さっさと出かけるぞ」



次の町までの旅が始まろうとしていた。



この世界の一日は地球と同じで、太陽と同じ働きをする星が毎日東から昇り、西に沈んでいく。

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