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リヌクと少年はラバと一緒に歩くことになった。
「そういえば、名前を聞いてなかったな」リヌクは、ロープで荷車の取っ手部分とラバの鞍をつなぎながらたずねた。
「パドス」少年は、リヌクに目をあわせることなくそう答えた。
「パドスか...」リヌクは、荷車の取っ手を縛るロープをぎゅっと締めると「さあ、準備は整った」と言った。
そのとき、ちょうど土混じりの風が吹いてきた。
「死の風」リヌクは、一言つぶやいた。
パドスの前髪は、その風でなびいていた。
リヌクは、パドスの額に横に走った二本の傷があることに気づいた。
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