7

リヌクと少年はラバと一緒に歩くことになった。



「そういえば、名前を聞いてなかったな」リヌクは、ロープで荷車の取っ手部分とラバの鞍をつなぎながらたずねた。



「パドス」少年は、リヌクに目をあわせることなくそう答えた。



「パドスか...」リヌクは、荷車の取っ手を縛るロープをぎゅっと締めると「さあ、準備は整った」と言った。



そのとき、ちょうど土混じりの風が吹いてきた。



「死の風」リヌクは、一言つぶやいた。



パドスの前髪は、その風でなびいていた。



リヌクは、パドスの額に横に走った二本の傷があることに気づいた。

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