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「それじゃ、荷車はあるか?」



「あるよ。この家の裏に」



リヌクは、すぐさまこの建物の裏にまわった。



そこには、小さい二輪の荷車が置いてあった。



車輪はかなりさびついていたが、油をぬれば使えるようになるであろう。



リヌクは、再び家の中に入ると、「おじいさんを毛布にくるんで外にある荷車に乗せるのだ」と少年に言った。



少年は、石になったおじいさんを毛布にくるんでひもで縛った。



だがこれを運ぶとなると一人では無理である。



リヌクと少年は、二人で力をあわせておじいさんを荷車まで運んだ。



荷車は、リヌクがつれてきたラバにつないで引かせることにした。



荷車を引かせる上に、リヌクの荷物も積んでいるので、ラバにこれ以上負荷をかけることはできない。

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