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少年はぼろぼろの服を着ていて、まったく動く様子は見せなかった。



リヌクは、建物の壁を軽くコツコツとたたいて、自分の存在を示した。



しかし、少年は、その音に反応することなく、同じ姿勢を保ったままである。



「まさか...」



リヌクは、ベッドの近くまでそっと歩み寄った。



ベッドに横たわっている人物はすでに石になっていて、性別や年齢などは判断できなかった。



「おい、どうしたんだ?」



リヌクは、少年の肩を振り動かしたが、びくともしない。



もしや、この少年も石になってしまったのだろうか。



そういう疑念を抱きながら、少年から手を離し、後ずさりした。



「おじいさんは、石になってしまったよ」



少年は、同じ姿勢のまま、言葉を発した

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