3-3 パイセンって呼んでいいっスか!?

1人で帰るのは久しぶりだな。


ものの数分前はそう思っていた。けれど、今は違う。隣をちらりと見ると白髪の少女が横を歩いていた。


緑の帽子を被り、紫のジャケットを肩が見えるように着ていた。そして、花が描かれたタンクトップを着ていて、ズボンはおそらくかかぼちゃパンツだか、かぼちゃズボンとかそういうやつだろう。


そして黒と黄色が交互に書かれたハイソックスを履いている。短く切りそろえた白髪は、小さく花の髪留めでまとめられていたのが、うなじの所まで二つ、垂れていた。


「えっと、尾道。だったよな」

「あかねさん!お久しぶりっス!あと私のことは紫苑って呼んでくださいっス」


紫苑はそう言ってにこにこと笑う。確かに、いつか会いたいとは思っていたが、まさか今日会えるとは。


「いやぁ、少しこっちに用事がありまして……でも、まさかまたあかねさんに会えるとは……!!」


そう言って紫苑は満面の笑みを浮かべる。あかねは彼女と話すのは結構楽しくて好きだった。


すると突然紫苑は「うっ」とうめき声を上げて膝をつく。あかねは慌てて彼女を担ぎ上げると、紫苑は小さな声で何か言葉を繰り返していた。それと同時に、彼女の腹から虫たちの叫び声が聞こえてくる。


「うう、あかねさんに会えて嬉しくて少し忘れてたけど……お腹、空いたっす……」

「だ、大丈夫か?」

「な、なんとか……」

「うーん……あ、そうだ。少し歩けるか?」


あかねは紫苑の手を引っ張りつつ歩き出す。しばらく行くと、紫苑がガバッと目を輝かせてまっすぐと一点を見つめていた。


そこにあるのは、ここ三月町で唯一の名物のような扱いになっている『三月パン』というパン屋であった。この店には、毎日人がたくさん着ていた。


「こ、ここここ、ここはうわさの三月パンっすか!?ほ、本当にあったんスね!!」

「えっ何都市伝説なの?まぁ、腹減ってんだろ?あたしも久しぶりに食べたいし、なんなら奢るぞ」

「マジっスか!?えっ、神?ゴッド!?あ、パイセンって呼んでいいっスか!?」

「パ、パイセン!?いや、呼ばなくていいぞ!!」


そうこう言ってるうちに、三月パンの中に入って行く。紫苑はまるで大輪の花が咲いたかのような顔になり、店の中を見渡し続ける。


あんぱん、食パン、カレーパン、ジャムパン、バターロール、チーズパン。色取り取りのパンがキラキラと輝いていた。


それら全て見とれていると、店の奥からパタパタと音が聞こえてきて、あかね達の前に女性が顔を見せる。赤いウェーブのかかった髪に、真ん中に『三月パン』と書かれた割烹着を着ていた。



「いらっしゃい~ってあら。見んへん顔やなぁ。どうも、うち、三月パンの店主の小森こもりあんずいいます。以後よろしゅう」

「あ、私、尾道紫苑っス!こんな美味しそうなパンを作るなんて、すげぇっス!!マジリスペクトっス!」

「はっは。嬉しいこと言うなぁ。せや、クロワッサン食べる?うちの奢りや」


そう言って杏はクロワッサンを手渡す。紫苑はまるで犬のように顔を輝かせて、クロワッサンを口の中に頬張って入れた。


普通の大きさのクロワッサンだったが、紫苑は二口ほどで全部食べてしまった。すると突然、何かに驚いたような顔になり杏子の手を握る。


「すげぇっス!!このクロワッサン、食べたことがないほど美味しいっス!!いやクロワッサンは食べたことあるけど……とにかくうまいっス!うますぎて……うまいっス!マジすげぇっス!!」

「ふふ。ここまで褒めてくれるのは嬉しいもんやな。せや、まだいるかー?」


杏がそう言ってまた渡そうとしたが、それは誰かに止められる。それを止めたのは、まだ5歳くらいの幼女であり、彼女は杏子の方を見て口を荒げる。


「ママ!あまり商品をポンポン上げちゃあかんってなんか言えばわかるんや!!」

「おお、すまんすまん、かすみちゃん。悪気はないんやで?」


そう言って幼女の頭をポンポンと撫でる。幼女は金髪の髪を三つ編みにして下に二本垂らしていた。そして母親と同じように三月パンと書かれたエプロンを着ていた。


この2人がこの三月パンを切り盛りしている。杏が接客とパン製造をして、その手伝いをかすみがしている。けれど、かすみの方がしっかりしているので、逆に見えてしまうことも多々あった。


「で、本日のお買い上げはなんや?あかねちゃん」

「ん、んー……」

「なっ!?あかねパイセン、杏さんと知り合いなんスか!?」

「おお。色々とよくしてもらってるぜ。偶に、料理を教えてもらってるしな」

「じ、じゃあ杏さんは……杏大パイセン……?」

「はっはっは!ええで、うちのことは好きに呼びなさい!!」


杏はそう言って紫苑の肩を叩く。紫苑はとても照れた顔でその手と杏の顔を交互に見て、にへへと笑う。


あかねはそれを横目で見ながら、クロワッサンとメロンパンやクリームパンを選びレジに持っていく。そこにいたかすみが器用にレジを打って、会計を始める。


「そうや。あかねさん」

「ん?なんだかすみちゃん」

「ママ。あかねさんのこと大好きさかい、今度また遊びに来て欲しいやけど、どやろか?」

「勿論。最近暇がなかったからな……落ち着いたら、必ず。夏休みまでにはいくよ」


そうあかねが言うとかすみはとても安心した顔になる。そしてこっそりと小さなロールパンを取り出してそれを袋の中に入れる。


あかねは驚いてかすみを見ると、彼女は照れた顔で口に人差し指を持っていく。黙っててくれと言いたげな顔だったので、あかねはありがたくそのロールパンを受け取った。


「おーい。帰るぞー」

「了解っス!今度また遊びにいくっスね杏大パイセン!!」


そう言って紫苑は足早に店から出ていく。あかねも彼女を慌てて追いかけていき、後ろから杏達の声で「ありがとうございました~」と聞こえてくる。


あかねは少しだけ走って紫苑に追いつく。紫苑が立ち食いはしたくないと言うので、あかねの家の前の公園に向かって歩き出した。


しばらく歩き、目的地に着く。ベンチに腰掛けて、先ほど買ったパンを2人で食べ始めた。外はサクサク中はふわふわ。そこまで語彙力を落とすほど、そのパンは絶品であった。


まるでこの世の幸せを全てこの時間に集中してるかのような時間が流れていく中、あかねは思い出したかのように口を開けた。


「そういや、尾道ってなんでここにいるんだ?」

「……?それは、哲学っスね」

「違う違う……あー。ここに来た目的だよ。もし簡単なら、あたしも手伝うぞ」

「大丈夫っス!ここでしたいことは……私にしかできないっスから」


そう言って紫苑は拳を握り締める。先ほどまでのお気楽な雰囲気は何処へやら。張り詰めた空気が広がっていく。


あかねは口を閉ざし、最後の一欠片を口の中に押し込む。そしてちらりと紫苑の方を見ると、胸の前で両手を合わせていた。


ガタリと彼女は立ち上がり、あかねに深々と頭を下げた。あかねは別にいいと言おうとしたが、それよりも早く、紫苑はあかねに何か紙を手渡した。


「これ、私の連絡先っス。なんかあったら連絡くださいっス!!」

「おう。あ……あたしの連絡先教えるよ。ノートノートっと……」


あかねはそう言ってノートを切り取り、スラスラとペンを走らせる。そして、そのノートを紫苑に渡す。


それを受け取った紫苑はぺこりと頭を下げて、トコトコと走り出していく。あかねはそれを見送って、大きく伸びをした。


「あいつは帰ったか、あかね」

「……お、天使くん。そういえば、尾道がいる間はこっちに来なかったな」


バッグの中から天使くんがふわふわと飛び出てくる。彼は表情を読み取るのは難しかったが、どこか安心したような顔をしているように見えた。


「もしかして、お前尾道嫌い?」

「嫌いじゃないさ。ただまぁ……あまり会いたくはないな」


天使くんはそう言って深い溜息を吐く。もしかして、昔何か彼女と何かあったのだろうか。そしたら、変に合わないの方がいいのかもしれない。


「とりあえず……帰るか」


あかねの言葉に反応したのか、天使くんは彼女の後ろからふわふわとついていった。



◇◇◇◇◇



夜。月の光が町中を照らし、それに対抗するようなまたあかりはだんだんと押し負けていく。やがて地上には数個の街灯と、たった一つの巨大な月光が支配していた。


そんな町の中を、一人の男性が歩いている。くたびれたスーツくたびれた鞄。何もかもくたびれたものを着ている彼は、ため息を何度も繰り返していた。


彼はただのサラリーマン。毎日毎日同じ業務を繰り返し、ただただ時間が経っていくのを待っているだけの男。


暫く歩くと喉が渇いたことに気づく。さて、何円財布にあるかなと考えながら、彼は鞄から財布を取り出した。


ドンっ


そのとき誰かとぶつかった。ぶつかった相手は、金髪で上物のスーツを着ている。明らかに、カタギの人間じゃないようなオーラを感じて、彼は身震いをする。


「す、すいませんっ!!」


初手の謝罪。これが一番は平和だと考えていたが、どうやら目の前の男はそうは思ってないようで、ゆっくりと口を開けた。


「金……」

「へ?」

「金をよこせ」

「ひ、あ、はい!!」


まさか金を要求されるとは。どれだけ運が悪いのやら。彼はそう考えながら、財布から何枚かの札を取り出して震える手で目の前の男に渡そうとする。


男はそれを一度見た後小さな声で何かつぶやいた。何をつぶやいたのか聞いてみようかと思った矢先、彼は何かに腕を弾かれた。


何が起こったかわからないという顔をする彼は、弾かれた腕の方を見る。そこは綺麗サッパリと何もなかった。


「う、腕が……!?」


そう。腕も無くなっていた。彼はその後きた痛みによって叫び声をあげる。なぜこんなことになっているのかわからないというように、泣き叫び続けた。


すると、後ろから足音が聞こえてきた。助けを求めて彼はそこを見る。歩いてきたのは、赤いパーカーを着て、前髪の真ん中だけを赤に染めている青年だった。


彼は残った手で彼の胴体を掴み、そして懇願するように助けを求める。青年は小さく笑った後、頭をつかんだ。


「助けを求める相手間違ってんぜ?」


青年はそう言って頭をつかむ手に力を込める。段々と痛みが増していく。スーツの青年は声を荒げていき、その痛みから逃れようとするが、直接響く痛みから逃れるすべはない。


「あっ」


短い言葉を漏らす。それと同時に、彼は意識が消えていった。青年は動かなくなった彼を見下ろして、手にあった丸いものを投げ捨てる。


「金……金ぇ!!」


金髪の男は倒れた男に飛びかかり、金目の物を探し始める。それを見ていた青年は小さくため息をついて口を開けた。


「金の価値ってのはよくわからんがな……まぁ、お前の最後の歌声の価値はこれくらいかね」


そういって彼は10円玉を放り投げる。それは地面を跳ねて転がるが、止まるより早く金髪の男性が拾い上げた。


青年はそれを見ながら大きく伸びをする。そして、月を見ながら「もう少しか」と呟いたのだった。



◇◇◇◇◇


「……と、いうわけで、ここのところ三月町で路上での強盗殺人が増えてきました。この町に住まいの皆様は、いつも以上に……」


朝、テレビをぼーっと見ながら、あかねはそのニュースを聞いている。強盗殺人とは、なんというかこの町の治安も悪くなったのだなと、考えていた。


「おい、あかね」

「なんだ天使くん……ふわぁ」

「……このニュースを見てなにも思わないのか?」


天使くんがそう聞いてくる。彼がこう聞くということは、少なくともなにもないというわけではないということか。と、なると答えは一つ。


「ディザイアか?」

「……半分正解だ」


半分?あかねはそう疑問を投げかける。天使くんは、少し考えつつ、ゆっくりと口を開けた。


「強盗殺人ってのが問題だ。強盗だけすればいいのに、殺す必要なんてない」

「そうなのか?収集欲と、食欲の奴らは殺してたじゃねぇか」

「それはそうだろう。あいつらの欲の解消は人間に関係していたんだからな。だが今回はどうだ?強盗だけ聞いたら、おそらくは金に関する欲……金銭欲あたりか。じゃ、殺人は?金銭欲が殺す理由はない」

「抵抗が嫌だったとかか?」

「そしたら、抵抗しない程度にやればいい……つまりだ。このディザイアには協力者がいる」

「協力者?」

「あぁ。恐らくは、完全体なディザイア。なんで協力してるかは、わからんがな」

「そういえば前から思ってたんだけど、完全体ってなんだよ?」


天使くんにそう聞くが、彼は「また今度な」と言ってふわふわとどこかに飛んで行った。呼び止めようと思ったが、時刻を見るともうすぐ学校が始まりそうであった。


もしかして馬鹿にされたのか?そう思いつつあかねはいそいそと着替えて準備を終わらせる。忘れ物はない。はず。


誰もいない部屋に向けて大きく「行ってきます」と言葉を投げる。あかねの母親は、朝から晩まで働いていて、家にあまりいない。父とはもう離婚したらしい。


なぜ離婚したかは、聞かされてない。物心ついた時にはもうあかねの父はいなかったのだから。女手一つで育ててもらっているため、どうにかして恩を返したいなとあかねは常々考えていた。


そんなことを考えていたからか、思ったより早く学校についていた。椅子に座り、授業が始まるのを待つ。


教室に入ってくる生徒はみんないつものように見えた。強盗殺人と言われても、実感がないのかもしれない。


最後に入ってきた先生からも、強盗殺人犯に対する簡単な注意で終わった。まぁ、そんなものだろうな、と。あかねは考えていた。


時間が経ち、昼休み。皆がご飯を食べに歩いて行く中、あかねは一人の少年の姿が目に入ってきた。


悟だ。彼はなぜかコソコソと誰にも見つからないように教室から出て行く。何かやましい事でもしているのだろうか。まぁ彼も男だし、なんかそいう《アレ》があるのだろう。


「あかねちゃーん!ご飯食べよっ……ってあれ?今日おにぎり?珍しいねー」

「まぁな。最近色々あるからな」


声をかけてきた千鶴と一緒にご飯を食べはじめる。彼女はあかねが黙っていてもペチャクチャと常に喋りながら、食べている。流石に食べてる間は黙っているが。


「そういえば、強盗殺人犯がいるってね」

「らしいな。怖い話だ」

「そうそう。つい最近、首を刈り取られた死体の事件があったのに、この町怖いね」


あかねは確かになと言葉を返した。なぜこの三月町にディザイアの事件が集中して起きてるのか。そんなことはあかねにはわからないが、おそらく理由はあるはずだ。


ふと千鶴を見ると、あかねに対して驚いたような視線を向けていた。なぜこんな目を向けるか聞こうとしたが、一瞬で彼女は普通の顔に戻っていた。


「話は変えるけど……最近小野の様子がおかしくないか?」

「えーそうかなー?私にはいつも通りに見えるけど……はっ!?もしかして、あかねちゃん小野くんのことが!?」

「ち、ちげぇよ!ばか!!」


あかねは強く否定するが、千鶴の視線は好奇心の塊になっていて、さらに周りの視線がだんだんと「わかるわー」というようなものに変わってきたような気がしてきた。


本当に違うとあかねは熱弁するが、千鶴は言うことを聞かない。それどころか目に涙をためて、あかねの肩に抱きついてきた。


「あかねちゃんは私の旦那様になるって約束したに……うわーん!!あかねちゃんの浮気者!二股女!!アバズレ!!」

「なに言ってんだお前!?と、とにかく違うって!!というか、変な噂広がりそうなのいうのをやめろっ!!」


ギャーギャーと叫ぶうちに、あかねの頭の中にあった疑問は何処かに消えていく。そのまま、時間は過ぎていったのだった。



◇◇◇◇◇



放課後。あかねは美冬と一緒に歩いていた。春樹はバイトで、悟は剣道。そして千鶴は用事があると言って走りながら帰っていった。


三月町に起きてる異変。それはきっとディザイアによることだろう。美冬もそれを感じてるのか、あかねの方を見ながら口を開ける。


「あかねさん。ここ最近の強盗殺人ですけど……」

「あぁ。わかってる……わかってるさ。あたしがなんとかしてやらぁ」


あかねはそう言いながら頬を掻く。その時だった。目の前から金髪の男性が近づいてきたかと思うと、どしんとぶつかってくる。


あかねは尻餅をついて倒れる。男性は小さく「金、金」と呟きながらどこかに歩いていき、あかねはそれを見送っていた。


「ちょ、あかねさん!絶対あの人なんかありますよ!!」

「そ、そうか?……普通じゃないか?ほら、お金が欲しい失業者的な」

「お前の目は節穴かー!です!!目が虚ろで、ふらふらと歩いていて……そんなルンペンがいるわけがない!それ以前に来ていたスーツもボロボロでしたし!」

「ル、ルンペン……ってちょっ、待って!!」


美冬はあかねの腕を掴んで走り出す。スーツの男に見つからないように行くと、彼は突然すっと姿を消した。


あかね達がそこに近づくと、大きくはないが穴がポカリと空いていた。美冬は通れそうだが、あかねは難しそうだ。


「あかねさん、変身できません?」

「えっ、ここでか?……というかできんの?」

「出来るぞ」


突然声が聞こえて来たかと思うと、そこには天使くんがいた。朝何処かに行ってから、今までどこにいたのか突っ込みたかったが、それよりも先に美冬が彼に声をかける。


「それ本気と書いてマジですか!」

「あぁ。魔法少女は別に結界の外でも変身できるし、戦える」

「そうか……よしっ」


あかねは自分の両頬を叩く。意識をしたではなく、目の前の穴に集中させながら、目を見開いた。


彼女は一歩踏み出した。天使くんはついて行くが、美冬はついて行くわけにはいかない。小さな声で「負けないで」と呟く。


変身して小さな子供になったあかねにその声が聞こえたかはわからないが、彼女は背中を向けながら、親指を突き出してみせたのだった。





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