第13話う~~んむむむ(おなか痛い)
今日はさっさと寝たいんだけれども、昼間も寝たしそれは許されないと思うので。
『Voice』11月号・続き
無限の情報はゼロと同じ
<ピックアップ>
時代潮流として、封建制や王政の時代に対するアンチテーゼとして生まれた「自由の拡大」というのはすでに歴史的役割を終えている。
二十一世紀はむしろ「自由の制限」が要請されており、自由を許してはいけない時代。
少なくとも先進国においては、グローバリズムやインターネットの跋扈に国家が細心かつ勇敢に規制をかけるべきである。
*最近、日本の小学校で、児童一人につき一台、タブレット(電子端末)を配っている。藤原正彦さんは「目の前が真暗になりました」と語る。教科書をなくす第一歩だと。
小学生から教科書も読まず、自由にタブレット画面に没頭させたら、本の世界に対する憧れなど生まれようがない。「本嫌いの子供を量産する」という亡国の教育(文科省、教師、親)に命がけで邁進している。
<まとめ>
人間にとって、情報がいくら増えようと無意味である。
人間は本を読むことで初めて孤立した情報が組織化され知識となり、知識が組織化され教養となる。階梯というものがある。ネット画面を何百時間眺めても無駄。
AIに毎分一億個の俳句を作ることができても最良の句を選ぶことはできない。
フランスの(詩人・作家)のポール・ヴァレリーは詩作のうえで重要なのは「感動」を呼ぶ良い着想や言葉を得ること、その中から最善の言葉を選択すること、とりわけ後者が重要と言っている。
つまり、適正に選択されない情報はいくらあっても無価値。
<ピックアップ>
人間の深い情緒は、究極的には人間の死に結び付いています。有限の時間ののちに朽ち果てる、という根源的悲しみがすべての情緒の根源にあります。したがって、死のない人工だからAIは大したことはない、といえるのです。
日本が世界に誇る数学の天才・岡潔(おか きよし)は専門の多変数解析函数論の研究に入る前に「蕉門の俳諧をすべて調べなければならない」と悟りました。そして一年余りかけて松尾芭蕉と弟子の俳句を徹底的に研究したのち、やおら自分の研究に取り掛かり、二十年で当時のその分野における世界の三大難問をすべて解いてしまった。しかも数式を工夫して答えを導き出すやり方ではなく、自分で新たな理論を作り上げ、そのなかにそれらの難問が含まれるようにして解いたのです。
*岡さんは世界の三大難問を解くのに二十年かかるとわかったから、好きなこと=蕉門の俳句の研究にまっさきに着手したんじゃなかろうか。多変数解析函数論はもしかしたら関係ないかもよ? と思うのでした。
<反省>
なんかもー、机に向かっていることが多くて腰が痛いです。
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