第7話 家を買う (後編)
「お、これは立派な屋敷だな...」
本当に幽霊なんて出るのか?と思いつつも屋敷内を探索する
「流石に幽霊屋敷ってだけあってだれも掃除してなくて汚いな...」
そうこぼすとカサカサっとなにか音が聞こえる
「ひっ!」
エルミアは怖さのあまり抱きついてくる。
いや、エルミアさん?そのふくよかな胸が当たってるんですが?
まぁ音の招待は結局ゴキブリだったのだが
「うぅ、やっぱりここに住むのやめません?ご主人様!」
泣き目になりながら聞いてくる
「いや、せっかくいい屋敷を安価で手に入れるチャンスだよ?あと、正直いうと、幽霊がいるのか気になる」
「そんなぁ~」
そういいながら歩いていると、エルミアがコケてしまった
「うわぁ」
コケて壁にぶつかりそうになるがぶつからずすり抜けた
「え?ここは?」
「どうやら隠し通路みたいだな」
その隠し通路を先に進み階段を降りると一つの扉があった
恐る恐るあけるとそこにはローブを纏ったガイコツ所謂〔リッチ〕という魔物がいた
「オマエハダレダ?ココハフツウハミツケレナイトオモウノダガ」
どうやら偶然みつけた隠し通路はこのリッチの隠れ家に繋がっていたらしい
「いや、偶然見つけただけだ」
そう言いつつ《神眼》を発動させ、相手のステータスをみる
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名前︰リッチ
種族︰アンデット
Lv. ︰90
HP ︰1243
MP ︰1000
力 ︰104
防御︰568
速さ︰321
【魔法】
闇属性魔法Lv.52
【スキル】
複製
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複製:使う魔法と同じ量のMPを消費することで一気に使うことが可能
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「そういや、幽霊屋敷って呼ばれているこの屋敷の幽霊の正体ってお前?」
「ココハワレノスミカデアルタメメンドウゴトヲサケルタメニヤミゾクセイマホウノゲンジュツヲツカッテヒトヲオイハラッテタダケダ」
(なるほど、その幻術をみた人達が幽霊と勘違いしたわけか)
「ムダナハナシヲシテイルヒマハナイ!コチラカライカセテモラウ!
《闇槍》ソシテ《複製》!クラエ」
15本程の《闇槍》が輝夜に降り注ぐが...
「え?今攻撃したの?......」
防御力99999(MAX)の輝夜は勿論無傷だ
「ナッ!」
「ナラ、コレナラドウダ!」
そういい、150本ほどの《闇槍》が現れる。リッチはMPをほぼ使ったのか少しフラフラしている
「フハハハハ、コレヲフセゲルナラフセイデミロ!」
そういい150本ほどの《闇槍》が輝夜に放たれるが
「数が増えたからなんなんだって話なんだけどな...」
「ナッ!ナゼタツコトガデキル!」
「いや、なんでっていわれても...お前が弱いから?僕が強いのかな?」
「まぁ、いいや。じゃあね!《闇槍》」
輝夜はお返しとばかりに《闇槍》をリッチに放つ
MPを消費しすぎて上手く歩けないリッチに直撃し、リッチは絶命する
「ご主人様!大丈夫ですか!」
エルミアが駆け寄ってくる
「ん?あぁ、全然大丈夫だけど?」
「ご主人様、あの闇槍をどうやって防ぎきったのですか?」
「防ぎきったというか、勝手に霧散した?」
正確には防御力が高すぎて貫けず霧散したというのが正しいのだが
「まぁなにがどうであれ無事でよかったです」
そして、嬉しそうなエルミアをつれ、店へもどる
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「幽霊ではなく、高位のリッチの仕業だったのか...」
説明をきいた店主さんはそうこぼす
「そうみたいですね。えっとメイドをお願いしにきたのですが...」
「あぁ、メイドだな?もう用意してるぜ」
そう言って連れて来られたのは【奴隷の首輪】を付けられているメイド姿の女の子たちだ
「ありがとうございます」
そう言いお金を渡して、10人のメイドを連れて屋敷にもどるだった
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