第6話 家を買う (前編)

宿の厨房を借りた輝夜は、早速ご飯を作っていた


「エルミアどうだ?作って見たんだが...」


「美味しいです!ご主人様は戦闘だけでなく、料理もできたんですか!?」


「あ、あぁ」


なんかスキルのおかげって言い難いな...


「なんか、力が上がったような気がします...」


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名前︰エルミア

職業︰ 奴隷

種族︰エルフ族

LV. ︰30

HP ︰563

MP ︰217

力 :61(↑39)

防御︰110(↑24)

速さ︰246(↑26)


【魔法】

火属性魔法Lv.6 水属性魔法Lv.3 風属性魔法Lv.1


【スキル】

完璧料理(効果時間10時間)


【加護】

無し

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(あれ?ステータス上がってる!スキルの効果には書いてなかったが、《神眼》でも分からない効果があるのか...)


「あ、そうだ!そろそろ宿を出なきゃいけないし、家でも買うかぁ」


「エルミア、屋敷の相場ってだいたいどんくらいなの?」


「そうですね、白金貨8枚くらいでいいお屋敷は買えると思いますよ!」


何故屋敷?みたいな顔をエルミアはしたが答えてくれた


いや、だって1度は豪邸に住んでみたいと思ってたからさ!ね?分かんない?この気持ち


「そうか、ならギリギリ買えそうだな...」


家を買うことを決意した輝夜は、店に向かうのであった



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「いらっしゃい、どんな家を探してんだ?」


「白金貨8までで買える家が欲しいです。あ、出来れば屋敷で」


「あと、メイドも欲しいですね」


いや、だってさ、メイド欲しいっておもうでしょ?男なら!あと、ご主人様って呼ばれるのなんかいいじゃん?


そんなことを考えてると、エルミアが明らかに悲しそうな顔をみせた。

どうしたんだろ?奴隷だったころのトラウマでも蘇らせてしまったかな?


「あ、そう言えば、幽霊屋敷って呼ばれていて、結構いい屋敷なんだがだれも買わないから、値段が安いんとこがあるんだが、お客さんが良いならもっと安くぜ?」


店主曰く、幽霊屋敷を怖がりなかなか買い手が見つからなく早く手放したいようだ。なので買ってくれるなら幽霊屋敷ということで安かった値段が白金貨5枚で更に安くして白金貨2枚にまけてくれるそうだ


「あ、そうですか!なら買うことにします」


別に幽霊とか怖くないからいいけど...エルミアはどうだろ?そう思いエルミアのほうを向くと明らかに怖がっていた


「エルミアはそういうの無理なんだな」


「ゾンビやスケルトンは大丈夫なのですが、攻撃の効かない幽霊は怖いんです...」


そういうもんか?僕が幽霊を怖くない理由は、単に信じてないからだ

いくら異世界だろうと何かアンデット系の魔物だと思っている


「すみません、その屋敷まで案内してもらっていいですか?」


そう言うと店主さんは、明らかに怯えた顔をしていた


「もしかして店主さん、怖いんですか?」


「そ、そそ、そんなことはないよ !」


認めようとしないので少しからかってみる


「店主さん!後ろに幽霊が!」


「ひぃぃぃ!」


「嘘ですけどね、やっぱり怖いんですね?」


「すまんが、怖くて近づけん。失礼だとはおもうが地図渡すから、2人でいってきてもらっいいか?」


「いえ、全然大丈夫ですよ!」


そういい輝夜は幽霊屋敷に向かうのだった

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