第4話 奴隷購入
街へ戻った輝夜はギルドで魔石鑑定とクエストクリア報告をしようとしているところだ
「クエスト終わりました」
「はい!ではカードを貸して貰えますか?」
「どうぞ」
カードを見せる理由は倒した魔物や数を見るためだ
「……え?」
「どうしました?」
「この数、一時間で倒したんですか!?」
「そうですけど?」
そう言いながら《アイテムボックス》から魔石を取り出す
「凄い量ですね……」
そして一つ異様な魔石をみて、カードを確認する
「て、え!?ドラゴンもぉぉぉぉぉ!?」
「そうですけど?」
「ていうかドラゴンって案外弱いんですね」
「何いってるんですか!Sランクでもソロで倒した人見たことないですよ!」
「え〜ワンパンだったんですけどね〜」
「すいません!ちょっと待っててもらっていいですか?」
「いやです」
「え?」
「いや、だってめんどくさいことに巻き込まれそうな気がして...」
そう話しているうちにクエスト報酬と魔石のお金が用意できたようだ
「はぁ、まぁいいです。こちらクエスト報酬と魔石の換金料です」
そう言われでてきた金額をみる
「えぇ!?白金貨30枚!?」
「そりゃそうですよ!ドラゴンですよ!ド・ラ・ゴ・ン!!」
(日本だと100000万×30枚で3000000万だ...)
(凄い金額を貰ってしまった……)
そう思いながらもギルドを後にする。
その後の話だが前代未聞の最低ランクから最上位ランクのSランクに上がったのを輝夜が知るのはまた後の話だ
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ギルドを出た輝夜は今どこにいるかと言うと〔奴隷商人の店〕に来ていた
「この世界についてまだ良く知らないからな!その情報を得るために奴隷を買うんだ」
すいません。本当は下心しかないです。こちとら思春期の男だぞ!ない方がおかしい!
そう考えながら輝夜は店へと入る
「こんにちは。どのような要件で?」
「あ、ああ。奴隷を買いに来た」
「すいませんがお客さん。失礼だと思いますが奴隷は高いですよ。」
「因みに高くてどれくらいする?」
「そうですねぇ、白金貨3枚はするでしょうな」
「なら、大丈夫だ!」
そう言い5枚ほど白金貨みせる
「疑って申し訳ございません。どのような奴隷をご所望で?」
「エルフ!」
輝夜は即答した
(やっぱり異世界といったらエルフだろ!いや、獣耳っ子もいいな...)
そう考えてるうちに奴隷商人はエルフを三人ほど連れてきたようだ
「この子なんてどうでしょうかね?」
見た目は凄く綺麗だ。だけどまだ、入ったばかりで家事はできないらしい
(家事はできた方がいいかな?)
気配で察したのか奴隷商人は次のエルフを連れてきた
「では、この子はどうでしょう?」
連れてきたエルフは男だった。
(性別までは言ってなかったな...)
「すいません。男ではなく女でお願いします」
「そうですか。ならこの子なんてどうでしょう?」
次連れてきたエルフを見た瞬間輝夜は
「このエルフでお願いします!」
と言ってしまっていた
「そうですか。白金貨一枚ですよ」
輝夜は白金貨一枚奴隷商人に渡し、契約をしてもらう
「これで契約は完了ですよ。」
契約が完了したエルフを連れ外へでた
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輝夜はこのエルフ(仮)の服を買うため歩いていた
遠慮しているのか僕の少し後ろを歩いていた
「そういえば、名前なんていうの?」
「……エルミア……です」
「エルミアか...いい名前だな!」
そう会話をしていると〔服屋〕についた
「おう、兄ちゃん!どんな服が欲しいんだ?」
「この子に合う服を3着と、あと、僕に合う服一着下さい」
「おう、了解したぜ!」
「ご、ご主人様!?」
「ん?どした?」
「い、いえ、奴隷の私に服なんて...」
「あぁ!奴隷だからってことか!気にすんなって!別に酷い扱いするつもりないって」
「服買ったら宿で着替えるか...」
エルミアはいままで酷い目にあって来たのか、困惑した様子だった
「兄ちゃん、こんなんでいいか?」
「はい、えっと値段は?」
「銀貨5枚と銅貨7枚だ!」
「どうぞ」
店主にお金を渡し、まだ困惑した様子のエルミアを連れ宿へ向かった
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「俺は外に出てるから、着替えてくれ」
エルミアは戸惑っていたが、着替えることにしたようだ
少し待ってでてきたが……なんというか、メチャクチャ可愛かった
「そろそろ腹減ってきたしご飯食いにいくか」
そういい宿のしたへ行きご飯を出してもらう
席につこうとするとエルミアは地面に座ってしまう
「あ~なんで席に座らないんだ?」
「い、いえ!ご主人様と一緒にご飯を食べるなんて...」
「いや、別にいいってご飯も2人分頼んだし、早く席について」
エルミアはオドオドしながらも席に付く
少し待っているとご飯が運ばれてくる
「いただきます」
そう言って輝夜は食べ始める、が、エルミアはご飯を食べようとしない
「ん?どうした?嫌いな物でもあったか?」
「そう言うわけでは...ただやっぱりご主人様と一緒に食べるワケには...」
「だから、気にしなくていいって!ほら、冷めないうちに食べとけよ」
輝夜にそう言われたエルミアはやっとご飯を口にする
「おいしい...です」
「そうか、良かったな!」
その後ご飯を食べ終わり部屋に戻る
「ふぅ~疲れたもう暗いし寝るかぁ」
そういいベッドに入るとエルミアは床で寝ようとしていた
「ベッド2つあるんだからそっちで寝ろよ」
因みにエルミアを買って宿に帰ったとき部屋を変えておいた
「いえ、奴隷の私がベッドで寝るわけには...」
「また、それか…別に気にしないからベッドで寝なよ」
何を思ったのか輝夜はこう口にする
「エルミアがどんな酷いことをされたのか想像がつかない。けど、エルミアが望むなら、僕はエルミアがやりたいようにやらせたいと思っている。だから自由にしていいんだよ?望むなら奴隷からも解放してもいい」
そう言われエルミアは泣き出してしまう
「ウワァァァッッッ...」
泣き出したエルミアをそっと抱き寄せ頭を撫でる
「本当に、私は、自由にして、いいんですか...?」
「あぁ、勿論だ」
「ありがとう...ございます」
そういったエルミアを泣き止むまでずっと頭を撫でてやるのだった
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