両片思い、進行中。

弥和恋。

*あの日*

私が彼に恋をしたあの日。


あの日はきれいな晴天で、

風の気持ちいい10月の上旬だった。



その日は学校のボランティアの日で、

午後に全校で学校近辺・校内の掃除をしていた。


私の学年は校舎周りの花壇の草抜きで、

幼馴染の萌花と愛未と3人でお喋りをしながらやっていた。




そこにやって来たのが、私の片思い相手。





「なんかゴミある〜?」






先生によくこき使われてる隣のクラスの中野。


1年の時はずっと席が近くて、

仲のいい方だった。


けど、2年生になってから

あまり喋らなくなっていた。






「礼、なんかゴミある?」

「あ、うん、これお願い。」

「中野これも〜!」

「はいはい。

礼、頭にゴミついてるぞ。」

「え?!」





中野に指摘されて髪をいじるけど、

どこについてるのか分からなくて取れない。


その時、いきなり手が伸びてきて、

中野がゴミを取ってくれた。


中野は私よりも20cmくらい背が高いから、

余裕で頭の上を見れる。



その時の中野の顔がかっこよくて、

お礼を言うと優しく笑ってくれた。




その時だった。






私が中野に恋をしたのは。

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両片思い、進行中。 弥和恋。 @929_shore

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