くすんだ魂の最終試験。
設問:「君が好きなものはなにかな?
詳しく教えてくれると嬉しいのだけれど」
回答:「人間とかいう奴の生々しさかな
特に歪んだ感情を舐るのが大好物だよ」
傾向:おそらく僕はクズなのだろう
それもきっとひどい規模に腐りきっている
設問:「君にとって愛とはどんなもの?
大切なもの?要らないもの?それとも?
回答:「ずいぶんと簡単なことを訊くな
もちろん要らないし捨てたいくらいだ」
傾向:見るからに下衆な考えだろうと思う
結局の所は自分自身が猛烈に嫌いなのだ
設問:「君が愛したひとはどうなった?
少しだけでも幸せに暮らせているのかな」
回答:「いうまでもないことだと思うが
全員揃って不幸になってしまっただけさ」
傾向:愛することに意味を見いだせない
それゆえにいつも僕自身を嘲笑っている
設問:「君に生きている価値はある?
最初からわかりきっていると思うけれど」
回答:「それなら訊かないでもらえないか
答えるまでもないと知っているだろう?」
傾向:皮肉屋な所も少なからず存在する
やはりというかどうしようもない奴だ
つまる所は僕にはなにも存在していない
愛も夢も希望も未来も価値もまったくなく
ただただ与えられた日々を貪るばかりで
カスに成り果ててしまった僕を笑えばいい
それでは最後にもうひとつだけ問いかけを
設問:「これからはどう生きるつもり?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます