企画参加、ありがとうございます。
夢の中のような不思議なお話。要素の一つ一つを取り出して見てみるとなんだか喜劇のような可笑しさがあるのに、全体を俯瞰して見てみるとどことなく切なさが感じられました。まるで薄いガラスの膜が張られているような。
文体の透明感、というんでしょうか。そういった雰囲気が妙に心地良くて、もしこの文章が文庫の一場面であったなら、しおりを挟み、腕に抱いて眠りたいような、そんな印象を持ちました。
素敵な作品でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
企画で設定されている状況自体が私には不思議なことこの上ない状況で、それを現実のお話にできそうにはないと感じました。
なのでその不思議さを重ねていくイメージで書いてみました。
それ以上の考えはなかったのですが、
なんだかいい効果が生まれたみたいで、よかったなあと思います。
物語を紡ぐ言葉のひとつひとつが不思議と柔らかで触り心地がいい。
だんだんとよくわからない世界に脱線していくのが心地よくて、目覚めるのが早過ぎた朝の頭に沁みました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
元々企画で用意されていた設定が不思議なものだったので、その波に乗って変な世界を書こうとがんばってみました。
そして文章は、ほんのりとしんみりしているイメージで書いていました。
その「ほんのり」の部分が柔らかさとかにつながったのかなあ、と想像します。
心地よいと言っていただけて嬉しいです。