【追加原稿】二次は二次でも…「ナマモノ」について①
二次創作とひと口に言っても色々がありまして、これはラノベと言ってもテンプレと他ではちょっといやだいぶ違う、というような違いが、二次小説にもあります。
漫画やアニメの二次小説と、ドラマや映画の二次小説とでは何が違うのか。これについてはまったく言及していませんでした。ええ、私自身がよく解からんかったからですけども。
一つには、はっきりとした権利問題、侵害問題があるからですけどね。
著作権なんぞという生っちょろい権利ではなく、侮辱罪とか名誉毀損ですね。
これがあるので、他の二次創作陣に比べて非常にデリケートですし、かつては徹底して隠密でもありました。大好きなあの人なのに、やっているのは侮辱、というパラドックス。
これまたLGBT問題もあって迂闊に話題に出来ないこんがらがったパラドックスで、二次創作でもっとも盛んなのはBLだという辺りですな、普通に男女だと問題ないとかの意識がすでにレイシズムに引っ掛かる、というわけです。ややこしや~。
なのでそっちは横へ置きます。もう一つ、実際にやってみて感じた違和感というか創作上のパラドックスもあって本当に面倒なフィールドだなココ、という感想。
役者さん自身の問題ってやつね。役者さんの役の入り方にも見た限りで二種以上はあり、一つは完全に素とは切り離すケースで、もう一つは素が透けて見えてるケースとがありまして、これを創作の段階でどう解釈するのかという問題が出てきます。
特に、役柄も好きだが演じている役者さんのファンだ、というケース。
これって本人が切り離していても観客の側で切り離して観ちゃくれてないってことになってしまいます。むりくり素の性格をリミックスしたりもあるでしょう。
それ自体は、二次創作ってそもそも何をどう改変しようが自己責任でやってるし、公式とは無関係というタテマエでやってますので、何でも良さそうなものですし、それこそ、こういうトコロでこそ「嫌なら見るな」の主義でいいというようなものですが、ここを有耶無耶に出来ない作者さんなどは困ってしまうのではないかと思います。
単純にガワだけ借りて後は好き勝手に中身を自前で注入するってやり方もいいんですが、いや原作に忠実にできるだけその設定は守りたい、という場合にこのナマモノの二次、特に二つのタイプの演者さんをどう解釈するかは問題です。
ハイローのコブラ役と演者の岩田くん本人では性格がかなり違います。これを、コブラさん準拠で描くのか、岩田くん準拠で描くのか、ということですね。また、ファンはどちらを観ているのか、という点も気になるところです。岩田くんなのか、コブラさんなのか。
言っている意味が解かってもらえているだろうか?とふと気付きました。この話はもう少し丁寧に扱ってみたいと思います。
<つづくんじゃよ>
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