332
遥、やっぱり怒るんだろうな……。いらいらして、いろんなものに当たり散らしたりするんだろうな……。(遥は一人だと結構怒る。意外と物に当たったりする)……やだな。ずっと寝ていたいな。そんなことを考えながら澪はその場でぐるぐると回る。
シェルター室のモニターは大きめのモニターだけど、どうにも落ち着かない。(澪の気持ちが落ち着かないのは、世界が狭いからじゃない)そわそわする。なんでこんなにそわそわするんだろう? 不思議と澪は自分の気持ちが整理できない。(こんなことは初めてだ)
なにかをしなくてはいけないような気がする。だけど自分が今、なにをすればいいのか、それが澪にはよくわからないのだ。遥がいればそうはならない。澪は遥に命令されるのを待っていればいいだけだからだ。でも、今ここに遥はいない。遥がいないことに不安を感じている。(でもそれだけじゃない)
……僕はなにかを恐れている? (その可能性は高い気がする。今感じている感情は恐怖という言葉がしっくりくるような気がする)でも、もしそうだとしたら、僕が恐れているものはなんだろう? それが澪にはわからない。
この気持ちはなんだ? 僕はどうしてしまったんだろう? 孤独な澪は一人で(自分の気持ちに)戸惑っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます