作品と書いて、キセキと読む

心の声をかたどった詩と言葉、

思い出をかたどったと作品、

文字と文字が並び、タペストリーのように

色が多彩に染まり、美しき形に変わり、

人と人との心を繋ぐ、影響を齎す。


脳に光る閃きによって、言葉は心の声に形作られて、

魂が言葉に寄り添い、作品へと見た目が変わり、

永久に住む如く、心の奥底に届く、


共通の痛みに遭っては、烙印のように刻まれた言葉が

影から形を表して、心を暖める温もりを呼び寄せ、

感動の涙と喜びを起こす声になり、脳裏を過る声で鳴り響く。


心をぎゅっと掴むような感動、

涙をふと促すような共感力、

苦痛を避けては通れないものだ、

棘の道を避けては通れないものだ、

言葉で紡ぎあげるんだ。


自らの痛みを語る、知らない人を救う、

そのような力を持つ力作を作り出すには、

生き様を表する作品でなけりゃいけないんだ。


半自然の森、一本一本の木を植えるように

言葉の森を作っていく、描いていく、

土に突き刺さって、時間をかけて進んでいく。

だんだんとセンテンスをたてていく。


硬い心の鉄壁をぐにゃぐにゃにし、

人の心を揺らす、人と人の間を橋で繋ぐ、

それは、心で作る作品きせきである。

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