つなぐ手と手、並ぶ肩と肩

白気を漏らし、画面に目が動き、

確かめる余裕もなく、僕は書いていく、

心を支える詩を、人と心で繋がる作品を。


ぼんやりとにやにやの笑い、

あっけらかんと時間が過ぎ、

影の形が回るように、

朝と夜が繰り返し、痛みを思い返し、

ただただちんぷんかんぷんで、

ただただ星星を仰いで

暗闇に包まれた部屋で

心が錆びていった、

心が傷んでいた。


いつまで生きていけるかなんて

どこまで人生の旅に行けるかなんて

考えると悩む、悩むと泣き出す。


今夜は痛みを味わい、苦痛の記憶が再び蘇り

窓辺に吹き込む風に撫でられ、

僕は風に泣き声を載せ、夜を独りで

心の悩みを秋風に囁き

詩へと変えて、君に捧げる。


知りたいんだ、読者の名前を。

君の事が好きなんだ。

詩を書いたんだ、君のためよ。

痛みを共有したいんだ。


知らないうちに生まれ

知らないうちに出会う。

君に会うためだけに、

僕は痛みだらけの言葉の美しい森を作り、

君という素晴らしい読者を招き

君だけのために、僕は書きたい。


いずれは詩を通じ、

知らない君が僕に出会い、

打ち明かす僕の心の声を詩で聞き

詩を通す君の美しい双眼の奥に

脳裏をよぎる君の声が聞きたいんだ。


その日が来るなら、

その日に肩を並ぶんだ。

共に君と世界を見てゆき、

共に君と世界を共有したいんだ。


作品という秘密の世界で

君に出会って、君と心を語ろう。

腹を割って、繋がった心で話そう。


そのためには、

僕は何度でも、

君のための美しい詩と

綺麗な森を紡ぎ、

真剣な日々を僕は送り、

君を楽しませる日を心待ちに。


幸せの感染し合う罠に

君を落とし、心を奪い

共に心を動かす幸せを

君と共有するように。

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