エピローグ

2026年8月 古城ミフユから古城ミアキへのメール

 ミアキ、元気してる?


 こちちは相変わらずです。仕事、覚える事、慣れなきゃいけない事が多くて大変。中々メールできなくてごめんね。


 図書委員会、頑張ってるみたいね。小夜ちゃんからもメッセで図書室が盛り上がっていて頼もしいって書いてきてたよ。

私も生徒自治会長やる前、図書室に通って中央高新聞のバックナンバー読んだりして随分と色んな事を知ったなあ(ミアキも読んでみたら面白いと思うよ)。

 そういえば、今の司書の先生ってあの音田先輩だよね。あの人、面白がり屋さんだから振り回されないようにね。あんたをネタにどれだけ私が振り回されたかってそんな事はミアキもよーく知ってるか(苦笑)。


 たかが卒業数年で高校もまた変わってきたのはミアキのメールを読んでいて痛感します。制服は止めて私服でもいいけどそこまで無理かなあという事で追加で落ち着いたのだけど、みんなで見直したならそれでいいんじゃないかな。

 そういう意味ではいい改革だけど懐かしさが消えるっていうのは当時も小夜ちゃんに言われていた事だったから私は言っちゃダメな立場か。でもやっぱりちょっと寂しいかも。だからミアキが私の制服着てくれているのはうれしい。


 お盆休みは呉に行けると思うから、また話を聞かせてちょうだいね。


                  2026年8月1日 函館にて 古城ミフユ

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