Comment allez-vous?

 あ、ねぇねぇ。これさ、読める?

 まぁ、別に読まなくってもいいんだけどさ。一応言っとくと「ご機嫌いかが?」だね。



 えーっと、それじゃあ、まずは前回のあらすじ……忙しい人のためにささっと言っちゃおうね。




『タイトル、返しました』




 はい、以上! おしまい!

 ……まぁ、正確に言えばコゼットに渡したってことなんだけどさ、あの女もどうせあいつら側なんでしょ?

 マックスが色目使ってああだこうだと口説いてたようだけど……え? 何? マックスって塔の管理部室長だよねって?

 んなわけないでしょ。

 あれはアヴァールのもう一人。ほら、背の高い男がいたでしょ。あいつだよ、あいつ。

 才能で変身してるだけだからね。全然、王子様じゃないし。雑魚モンスターとかモブでいいよ、あんなの。



 その言い方はひどくないかな、ニーカ。



 おや? いたの、マックス。



 いたよね……なんなら最初の挨拶は俺だったんだけど……おかしいな。俺、そんなに影薄いかな?

 あ、あと表記が分かりづらいだろうからさ、「  」つけようよ。



「分かった。これでいいんでしょ」


「さすがニーカ! お前は聞き分けがよくて助かるよ」


「そりゃどーも」


「さてさて。アイオライトもタイトルも返したことだし、後は暴れるだけか」


「そーだねー。思う存分暴れてやろうねー……ふっふっふ♪」


「え、どうした。なんか怖いよ、ニーカ」


「ふふーん♪ 楽しみだなぁ〜」


「なんか企んでるなぁ……でもまぁいいや。本番はお前に任せるし」


「そーよ。計画はあんたがぐいぐい進めちゃったからさ、あたしの出る幕がなかったもん」


「……よーし、それじゃあそろそろあいつらを迎える準備をしようか」


「了解♪ あ、そうそう。多分、これが最後になると思うよ。いよいよだねー」


「いよいよ俺らの出番だな。それでは皆さん、À tout à l’heureまたあとで







……




〜……




〜〜〜………



【unknown……】

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