第2話 生卵にウィスキー少々。そして食後の運動へ
俺 ”ビリー・アボット” はジョッキに生卵2つとウィスキーを適当に入れ、それを総合ビタミン剤と共に飲んで軽く朝食を済ませた
「ゴクゴク・・・おえッ、マズゥ」
地下駐車場に向かう為、エレベーターに乗ると婆さんと乗り合わせた。婆さんは何時もの優しい笑顔で俺に話しかけて来た
「あらあらビリーちゃん!おはよう、朝早いのね。昨日はそうとう酔ってたのに」
「友人に叩き起こされたんだ
婆さんはバスケットを開けて、俺に中身をすすめて来た。いつもこうなのだが正直勘弁してほしい
「そうなの。じゃあアップルパイ焼いたんだけど一切れ食べて言ったら?」
「遠慮する、朝食はもう済ませたし」
「じゃあ
「いや、本当にいいからミセス!」
「チン♪」
「・・・・」
エレベーターが止まって扉が開き、婆さんは残念そうにエレベーターから出て行った
「何時もつれないわねぁ・・・じゃあお仕事頑張ってねビリーちゃん」
「ああ、行ってくる」
エレベーターの扉が閉まり、俺は一安心して愚痴をこぼした
「悪い人じゃないんだが・・・・、手榴弾とか拳銃とか工業油臭いものと一緒にバスケットに食べ物を入れるとか、マジやめてほしい」
「チン♪」
俺は地下駐車場にたどり着くと、ジャスパーが用意してであろう車を見つけ、中を確認した
「どれどれ・・・あ、これか」
「ガチャン」
中には返り血避けのダスターコートとショットガンが入っていた
「さて行くかな」
ダスターコートを着たオレは目的に車で向かう
「ブルルルルゥ・・・」
・
・
・
・
「ここか目的地か。どれどれ・・・」
携帯を見ると見張り屋から連絡が来ていた ”現在の人数17 リーダーの男は外出中 構わず仕事を実行されたし”
「ふーん・・・じゃあ行くか」
俺はダスターコートの襟を立てて顔を隠し、武器をコートの中に隠して現場に向かった
「おい、誰か来るぞ」
「ホームレスか? ばっちいコート着やがって」
目標の廃ビルの前にたどり着くと、入口でたむろしているチンピラ二人と目が合っって絡まれた
「なんだぁ? 小銭でも恵んで欲しいのかデカブツのオッサンよ!」
「むしろこっちが恵んで欲しいくらいだぜ。遊ぶ金はいくらあっても足りないからな。ハハハ!」
このチンピラ共、本当は見張りなんだろうが真面目にやる気が全くない様だ。隙だらけにもほどがある。せめてもの情けに俺はチンピラに話しかけた、これで反応出来ない様じゃもう救いようがない
「恵んでもらうつもりはない。自力で奪うさ」
「なんッ・・・」
チンピラが口を開いたと同時に、口の中にショットガンの銃口を突っ込んで撃ってやった
「立ち退きだ、ゴキブリ共」
「バン!」
残りの一人がジャケットをめくり、ズボンに差し込んだ腹の前の銃を抜こうとしたので
「ガッ!」
「うお!?」
「タン!」
チンピラを銃ごと腹を蹴飛ばしてやったら銃が暴発しで脚に当たってうずくまってしまった
「あっ!足がぁあ!!」
「ふんっ!」
「バキッ」
ジタバタするチンピラの顔をサッカーボールの様に蹴飛ばして気絶させコイツは放置することにした
「後15人・・・コイツのリボルバーは貰っておくか」
ドアをショットガンをポンプアクションで排莢し、ドアノブを打ち抜いて蹴飛ばすした
「シャコンッ、バン!」
「ドガンッ…ン」
蹴飛ばしたドアが何か適度に柔らかい物に当たった、恐らく人間だろう
「くっ!」
俺はドア越しにショットガンを弾切れになるまで打ち抜いて
「バン!シャコンッ、バン!シャコンッ、バン!シャコンッ、カッ!」
「ガッ…バキンッ!」
崩れかけたドアを片手で掴んで引っぺがして、裏に居たヤツをそれで殴りつけた
「バゴン!」
「後14人・・・あ」
「ひぃバケモンッ!」
他の仲間が居たようで、そいつは殺された仲間を見るなり後ろを向いて逃げようとしていた
「うりゃやっ!」
俺は逃げる背中にむかって、弾切れになったショットガンを槍投げの要領で投げつ受ける
「シュウン・・・ズボッ!」
「うごッ!?」
ショットガンがヤツの胸を突き抜け、ヤツは自分の胸から飛び出たショットガンの銃身を見つめる様に固まった
「今の銃声はなんだ!?」
騒ぎを聞き受けチンピラが顔を出した。俺は入口にヤツから奪ったリボルバーを出て来たヤツに連射する
「タンタンタン!」
「うがぁ!?」
足音が響き、こちらに向かってくる気配がした。俺はショットガンを立ち往生してるヤツから抜き取ろうとしたが
「マズい!くそっ」
「グッ・・・」
立ち往生していたと思っていたヤツはショットガンの銃口を取れれまいと掴んで離さない
「うぅ・・!!」
「ガッツがあるじゃないか・・・そのまま掴んでろ!」
「テメェ!カチコミかコラァ!!」
次々と現れるチンピラ共に、ショットガンが刺さったヤロウを盾にしながらリボルバーを撃ちけん制し、弾切れになったリボルバーを投げつけながら
「タンタンタン! ブゥン!」
「ガシャン!」
ショットガンを力強く押してスライドさせ、開いた排莢口に弾を込め銃を引いてヤツの身体を利用してポンプアクションをし、ショットガンをブッ放した
「ガシャ、バン!」
「あがぁ!」
「12ぃ!」
「テメエ」
「タンタン!」
奴らも銃で反撃してきて、その銃弾はショットガンを突っ込んだ盾男の身体を何発か貫通して来たが、俺は怯まずに同じ要領で弾を込めて1人ずつ処理した
「くぅ!」
「11!」
「うが」
「10!」
「ガッ…」
無茶な使い方をしたせいで銃が歪みスライドできなくなってしまった。俺はショットガンを足を使いながら強引に抜き取り、用済みになったヤツを処理済みとしてカウントした
「
「ズボォオ!」
「オラァ!」
急に後ろからチンピラが消火斧をひり下ろして来たので、俺は手に持った壊れたショットガンで防いだ
「ぐぅぅう!?」
「ガチガチ…」
斧はショットガンの弾の挿入口から排莢口の中間まで大きく食い込んだがどうにか防ぐ事が出来た。俺はショットガンで斧を絡め取るように捻りながらチンピラを蹴飛ばし
「おりゃあ!」
「ドス!」
斧を手放したチンピラの頭をショットガンで殴り飛ばした。銃は衝撃で折れ、マガジンチューブのバネやらのパーツが散らばり
「バコォン!」
「ビヨォン!ジャラジャラ・・・」
倒れたそいつの胸にショットガンの銃口を当てむき出しになった薬室に弾を込め、自宅から持って来た45口径の
「弾けろぉ!!」
「カッ…バン!」
俺は不意打ちして来たヤツを撃ち仕留めた後、息を整えながら銃身だけになったショットガンを投げ捨てた。
「はぁ、はぁ…。良い一撃くれやがって…二日酔いの頭に響くだろうがバカヤロウ」
「ポイッ・・・・カランカラン…」
投げ捨てられた銃身が転がり虚しく音を立てる。未だに出てこない奴らに聞こえる様に俺は大声で叫んだ
「後8人・・・。残りの奴はどこだぁぁ!!!」
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