第4話 逆転世界で初デート?

ちょっと早かったかな。

僕は待ち合わせ場所で辺りを見回す。よかった、彼女はまだ来てないみたい。

「おっ!純白、かわいいね」

「きゃっ!」

いつの間にか後ろにいた彼女に、僕はスカートをめくられたのだ。

勝負パンツってバレたかな。もう、Hなんだから。

「ゴメン。もう、機嫌直せよ」

彼女が必死に謝ってくる。

「じゃあ、腕を組んだら許してあげる」

彼女が恥ずかしそうに腕を伸ばしてくると、僕はその腕に絡みつく。


今日の目的地の遊園地についた。

ジェットコースターのあと、ちょっと休憩。彼女が飲み物を買ってきてくれる。

飲み終わった後、僕はトイレで化粧直し。席に戻ってまたストローに口をつける。

あれ?さっき飲み終わった筈?

彼女が優しく笑ってる。これって間接キス!

恥ずかしい。でも、ちょっと嬉しい。

彼女の飲み物を飲んだ罰で、次はホラーハウスへ。

僕は彼女に抱き着きながらやっとの思いで脱出する。


レンタサイクルで彼女の後ろの荷台に横座り。憧れの二人乗りだ。

園内を移動して芝生広場へ。シートを広げてお弁当タイム。

「はい、あーん」

僕の自慢の手作り弁当を、恥ずかしがる彼女に食べさせる。さっきの仕返しだもーん。

「あっ、ご飯つぶっ!」

彼女の頬についた米粒を手にとって自分の口の中へ。

「ねえ、おいしい?」

「美味い。お前いいお婿さんになれるよ」

「ねえ、それって誰の?」

定番のお惚気だ。

「お茶をどーぞ」

お茶くみは男子の嗜み。ポイントを稼いだかな。


食べ終わって横になる彼女をそっと膝枕する。普段は凛々しい彼女も、寝顔は可愛いい。

僕もうとうとしていたら、いつのまにか夕方。


最後はやっぱり観覧車。

彼女の片膝に乗せられてキスされた。ファーストキスだ。嬉しい。

夕食のあと、ホテル。

勝負下着も褒めてくれたし、上手に脱がしてくれて優しく愛された。

目の前は一面の海。海が見えるホテルって夢だったの。嬉しい。

彼女にコーヒーを渡して、二人で飲むモーニングコーヒー。


「ジリリリー・・・」

スマホの目覚ましで、はっと目が覚める。

『夢?』

こんな乙男チックな甘い夢を見るなんて、恥ずかしい。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

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☆男女逆転パラレルワールド みさお @misao8001

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