第140話 ネーミング(2)
最近の如月は紙の本ばかり読んでweb小説を読んでいません。
理由はいくつかあります。webだと目が疲れちゃうんであまりたくさん読めないってのもあるんですけども、何より大きいのは「シロートの書くものは読者への配慮が足りない」ということです(バッサリ)。
もちろん我々のようなシロートでも面白い作品や勢いのある作品を書く方は大勢いらっしゃるんですよ、ただ単に配慮が絶対的に足りない、そこがプロとシロートの違いだなと感じる。
その最たる例がネーミングなんです。
ネーミング(1)でチラッと書いたんですけども、如月は主要キャラの名前に関してはテキトーながらもものすごく悩みます。
安田と山田と島田がメインキャラなんてことはありません。
いいかい、カタカナで書いてみろよ、『ヤスダ』『ヤマダ』『シマダ』だぜ? 訳わかんねーよ。
だけどwebの皆さん、こういうところ本当に杜撰です。超絶いいかげんです。
みんな目を閉じて、身に覚えのある人は手を挙げなさい。よし、下ろしなさい。みんな目を開けていいぞ。長野君、あとで職員室に来なさい。(長野って誰やねん)
最近凄いの読んじゃってね、いや面白いんですよ、ストーリーは。すんごく面白い。だからこそ勿体ないんです。
***
同じ部活の中の三人組をメインキャラと考えてください。主人公は山田です。山田と仲良しなのが田中です。山田と田中の先輩が中山です(とりあえず仮名)。この三人を中心にいろいろな事件が起こり、それを三人が解決していくのです。面白い!
でも待って。読んでると混乱するんです。
先輩が田中だよな? あれ? 先輩は中山か。俺は田中? 違う山田だ。ダチが田中だ。
山田・田中・中山。三人の名前を作るのに三種類の字しか使ってねえ!
普段から一作に三十人くらい出てくる鈍器のような本を読んでいる如月ですが、例えばこれが綾辻行人先生ならその三十人が全く混乱しないんです。キャラもはっきりと立っているし名前もわかりやすい。その三十人にあだ名がついていて、名前が倍になっていても大丈夫です。
それでもたった三人の「山田、田中、中山」の男子高校生でわからなくなる。
せめて「山田・橋本・菊池」くらいにしてくれよ、私なら文字数だって変えるよ。「山田・佐々木・原」みたいにさ。そんで一人はオカマかサイコパスにするよ。
これが『読者への配慮』ってやつです!
いいか、あんたは自分で書いてるんだからわかってて当然なんだよ。でも読むのはあんたじゃなくて読者なんだよ。読者目線で書いてるか?
……って自分に問いかけながら書いている人は見ていてわかります。手を抜いていると読者にはバレます。
そこが『シロートのまま』の人と『クロートになるかも!』の人の違いだと思います。クロートになりたければ、やはり相手(読者)のことをどれだけ考えて書くかというのは重要でしょう。
読者として言う、頼むから気持ちよく読ませてくれ!!!
また、シロート……一読者発言をしてしまったようだな!
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