第134話 それっぽい名前

 如月、何が苦手って名前を付けるの苦手です。存在しないものにそれっぽい名前を付けるのが特に苦手。

 存在しない国、存在しない人、存在しない用語……。だからいつも存在する名前をちょっといじったりします。

 『ウニクロ』とかね。『鳥村楽器』とかね。『ショージン電気』とかね。『まのもんた』とかね。『鉄子の部屋』とかね。『甘えん坊将軍』とかね。


 で、逆の発想で攻めてみることにしてみたのです。

 今までは『お店の名前』として『ヤスダ電機』とか『CU』とか『モスド』とか考えていたけど、『何か一つテーマとなる単語を決めて』いろいろな方面で名付けてみる。


 例えば『どんぶり』。この『どんぶり』という単語を使ってアレンジを加える。


 国名:ドンブリア王国

 城:ドンブリア城(ドンブリア宮殿)

 首都:ドンブール

 民族:ドンブリアン

 画家:ドンブラント(光と影の画家っぽいな)

 花:ドンブレア

 天然石:ドンブライト

 お祭り:ドンブラナバル

 信仰:ドンブリヌス神

 太鼓:ドンブーラ

 傘:ドンブレラ

 帽子:ドンブレロ

 装飾品:ドンブレット

 酒:ドンブルニョン

 郷土料理:ドンブレーゼ

 女性:ドンブリエンヌ

 男性:ドンブリーニョ

 専門家:ドンブリスト

 音楽用語:ドンブリッシモ、ドンブラーレ

 物理法則:ドンブラー効果、ドンブリンの法則

 数学の公式:ドンブルの公式

 毒物酵素:ヘキサシアニドンブロール

 酵素:ドンブラーゼ

 

 なんかそれっぽくない?



 ここドンブリア王国の首都ドンブールでは、年に一度大きなお祭り・ドンブラナバルがある。

 ドンブレロを被ったドンブリーニョたちが叩くドンブーラのリズムに合わせ、ドンブレアの髪飾りをつけた美しいドンブリエンヌたちがドンブレラを持って踊る。

 ドンブリアンたちはドンブレーゼをつまみながらドンブルニョンで乾杯し、ドンブリヌス神に祈りを捧げる。


 なんかゲシュタって来た……。



 ……またしてもシロートが全く役に立たない名前の付け方を披露したようだな。

 

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