第128話 セックス描写どうする?
いきなりPVが跳ね上がりそうなサブタイトルですね。残念ながらエロいことは書きません。いや、例として書くかな。メッチャ書くわ!
ちょっとTwitterで男性作者が女性向けR18の書き方について相談しているツイートを見かけたんですよ。それで思い出したことがあったのです。
セックスは『何で』するか。『なんで』じゃなくて『なにで』です。
これ、面白いんですね。どこかで読んだんですけども、男性は『体で』、女性は『脳』で交わるらしいのです。
男性はエロいことを考えたり、エロいものを見たりってところで、その気になればソッコー臨戦態勢に入る。言うなれば『すぐヤれる』(まあ年齢にもよりますが←痛いとこ突いてしまった)。
それに対して女性は面倒です。エロいものを見ても『即』というわけにはいきません。相手とおしゃべりしたり、スキンシップを図ったり、なんやかんやと雰囲気を作って盛り上げてやらないといけない、それは『脳』でセックスするから。
と、そのように書いてあったんですね、なるほどと思いました。
***
その昔、会社のお昼休みに二十代女性社員がセシールのカタログを見ていたんですよ。セシールって普通のアウターも売ってるけど、基本的には下着屋さんじゃないですか。当然下着がいっぱいなんですよね。
でも会社なんで、男性社員もそこで一緒にお弁当食べてるんです。
そこで彼女はフツーにブラジャーとか見ちゃうんですね。いや、お前少し恥じらいとか持とうよ。まあ、いいんだけどさ。
でもってさらに恐ろしいのが彼女の一言。
「ねえ○○君さぁ、こういうカタログの下着美女とか見たら興奮する?」
「下着じゃあんまり。スッポンポンなら興奮するけど」
聞く方も聞く方なら、答える方も答える方だよ。
「いきなり裸でもいいわけ? あたし脱がされるのが興奮するんだけど」
「いやもうめんどくさいし全裸でいい。最初っから股開いてくれればそれでいい。できれば胸はデカい方がいい」
……もうどこからツッコんだらいいのかわかりません。いえ、男性にツッコんじゃいけません。待て、女性にもツッコんではいけません。会社ですから!
そして聞いてもいないのに、横から△△君も参加。
「俺は胸は小さめが好きだけど、やっぱM字開脚見せて貰った方がいい」
だからお前呼んでねえよ。勝手に割り込んでくんなよ。って、如月も勝手に聞いてたんだけど。
その会話を聞いて「これがあそこに書いてあった『男性のセックスと女性のセックス』の違いだ」と妙に納得したのでした(納得しちゃった如月もまだ二十代)。
***
もう少し大人になって、男性の書くセックス描写と女性の書くセックス描写をいろいろ比べてみたんですね。
そこでちょっと気付いたのが、男性作家は『行為を細かく書く』人が多いんです。
ブラジャー剥がしただの、パンツ脱がしただの、おっぱい揉んだだの……細けーよ!
行為自体も書き方がストレートですね。後ろからガンガン突いただの、果てただの、全部書く気かよ。
そういう書き方が書いてる本人が盛り上がるのかもしれませんし、男性読者を意識しているのかもしれません。
一方女性作家は、行為はアバウトに比喩表現を用いて『雰囲気を丁寧に書く』人が多いようですね。
ピロートークを延々書いてたり、行為も『キス』やら『手つなぎ』やら『髪梳き』やらの描写が多かったり。女性読者はその雰囲気描写と遠回しな表現から想像して、自分の脳内で再構築することで盛り上がるんでしょうかね。だから作家もそれを狙ってるようなところがある。
というのは、如月が受けた印象でしかないわけですが。
***
かくいう如月は、「読者に想像させるのが楽しい」系のモノカキなので、読者が男性だろうと女性だろうと知ったこっちゃありません。想像してくれる人をターゲットにしてるので、書き方は女性向けです。
エッチの最中に大声でヨがる女なんか書きません。甘い声が漏れる程度です。
ピストン運動してる描写も書きません。壁に映った二人の影が重なる程度です。
あとは五感フル稼働ですね。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚全部使って表現する。
その方が俄然いろいろ想像しちゃうもん。ゲヘヘヘ。
ぶっちゃけ、想像だったら作者が考えてることをはるかに超えて、すげーエロいことだって考えちゃえるじゃないですか!
「中にぶち込んだ」って書いちゃったら、それで終わっちゃうんですよ。終わっちゃダメなの、もっと想像してよ。
×××を×××で×××ちゃったかもしれないんだぜ?
×××も×××ったかもしれないじゃん?
×××で×××して×××ったかもしれないのよ? 何それエロい!
そんなの読者が想像していいのよ、優しくでも激しくでもマニアックにでも!
どうぞご自由に料理しちゃってくださいっ!
(;゚∀゚)=3ハァハァ
まぁ、アレですね、読者を意識するなら『どこで(体か脳か)セックスするか』を考えればいいかなと、あとは作者の好みの問題?
今日は永遠の14歳が大人の事情を語ってしまったようだな……。
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