第129話 万能ワード
先日とてもいい記事を見つけまして。ALSの患者さんの記事です。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、脳からの命令を伝達する神経が機能しなくなって、少しずつ筋肉の動かせる範囲が狭まって行く病気です。現時点では進行を遅くすることはできても回復は望めないそうです。
患者さんは毎日全力で『頑張って』います。
さてここで患者さんにどう声掛けをするかという問題が出て来ます。
安易に『頑張って』と言って欲しくない、もう十分頑張っているのにこれ以上何を頑張れって言うんだという人もいれば、気持ちが萎えている時に『頑張れ』って言われると頑張らなきゃって前向きになれるという人もいる。
疲れたときに『頑張らなくていいんだよ』と言われればホッとするという人もいれば、頑張らないと死ぬんだよ!とイラつく人もいる。
それがわかっているから、声掛けをする側は悩んでしまうわけです。
その患者さん曰く『応援してます』が万能ワードなのだそうです。『頑張れ』のように「相手に頑張ることを要求する」わけでもなく、『頑張らなくてもいいよ』のように「投げやりに聞こえる」こともなく、ただ自分が応援しているということを伝える。
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創作も同じことが言えるんですね。
書けないって言ってる人に『頑張れ』って言ってもね、頑張っても書けないんだから愚痴ってるわけで。
かと言って「趣味なんだから頑張らなくてもいいじゃん、本にするわけでもないし」なんてとんでもないですね。本にしたくて書いてる人だっている(というかその方が多い?)んですからね。
これも『応援してます』『あなたの作品、好きです』『○○(キャラ名)大好きです』っていいと思わない?
期待を押し付けない、何も要求しない、かといって投げやりでもない。自分が応援している気持ちや、その人の作品のファンであることを一方的に伝えるだけ。
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『相手に反応を求めない』ことなんですかね。
普段はいくらでも反応を求めていいと思うんですよ。でも弱っている人は反応を期待されるのもしんどかったりする。
あ、如月が何か声をかけても、面倒ならスルーでも全くかまいません。「えーんスルーされた、嫌われてるかも(つд⊂)エーン」なんてこれっぽっちも思いません。多分スルーされたことすら気づきません。扱いが簡単でいいですね。
そもそも如月は「書けない」ってならないから。書きたいときしか書かないから!
……今日も安定のシロート全開のようだな!
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