第113話 同じ文字が何度も出てくるとしつこい

 少し前になりますが、ある方に下読みを依頼されまして。それで全体の構成とか気持ちの流れとかそういうものから、校閲みたいなことまでやりました。


 その時にとても気になったことがあったのです。それが『一』でした。

 

・一つ一つ

・一段一段

・一ページ一ページ

・紙一重

・もう一度

・一日

・一瞬

・一人で

・一緒に(二回出て来た)

・一通り(二回出て来た)


 これだけが一話に詰め込まれていたのです。いくらなんでも「一」が多すぎる。とくに「一つ一つ」「一段一段」「一ページ一ページ」のように繰り返す言葉が三回も出て来たのはびっくり。


 割と「一」って使いやすいんです、単語として。なのでついつい使っちゃうんです。


 「一つ一つ」は「ひとつひとつ」にできます。

 「もう一度」は場所によっては「再び」にもできます。

 「一緒に」は「いっしょに」の方がいい場合もあります。

 漢字を開いたり別の単語に置き換えたりして、同じ漢字が何度も出てこないようにすることは、ちょっとの努力で可能です。


 そういう箇所が自作品にあるんじゃないかと気にしてみてはいかがでしょうか。きっと何かを見つけると思いますよ?


 ∑(・Д・ノ)ノ ハッ! オイラのにもあったぜ!



 ふっ……またシロート発言をしてしまったようだな?

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