第105話 弟子入り?

 これを書く前に一つ確認しておきましょう。

 この作品は『……またシロート発言をしてしまったようだな。』です。多分エッセイです。多分ね。

 そして書いている如月は素人です。これは多分じゃありません、確実です。なのです。一応今でも印税収入があるので恰好だけはプロの仲間ですが、中の人は執筆歴4年の素人のままです。


 ちょっと信じ難い話ではありますが、驚くべきことに年に一人以上のペースで「弟子入り希望者」が来るのです。


 は? え? 弟子入り? 意味わかってる? 私はわからんが。


 シロートに弟子入りして何をする気なんでしょう? というか、私は何をしたらいいんでしょう?


 


 シロートを極めると言ったところでしょうか。んなわけねーだろ。

 まあ、きっとほかの書籍化作家さんたちは売れていて忙しそうなので、暇そうな如月のところに来るのだろうとは思いますが……。

 それにしたって、たかだかラノベ一冊出しただけのヤツのとこ来なくても。


***


 で、最近気づいた事があるのです。弟子入り希望者に共通することがある!


 。⊂⌒~⊃。Д。)⊃


 他人の書いた本を読むということをせず、「手っ取り早く書き方教えて欲しいんだけど~」……ってことらしい。


 いや、読めよ(笑)

 言ってんじゃん、インプットなしにアウトプットは出来ねえって。

 せめてこの『シロート発言』読んで来た、とか言うならわからんでもない(わからんけど)。しかし、これすら読まずに来てるんだよね。ここでガンガン私の考え方とかヒントとか企業秘密とかどうでもいい事とか書いてるのにさ(ごめん、ほとんどどうでもいい事だったわ)。


 今までで最強だったのが、「半世紀近く生きて来て片手に入るほどの本しか読んでない(それって50年で5冊未満!)けど、小説書きたいからよろしく!」って人でして、私にどうしろと。


 で、よくよく聞くと、如月のところに「弟子にしてくれ」って来てるのに、如月作品を一作も読まずに来ている猛者がいるという……。笑うしかない。

 いや、どのみち師弟契約なんぞ結ばないんだけど、それにしても一つも読まずにその台詞を言えてしまうというのが、なんなんでしょうね、全世代にいるから年齢の問題ではなさそうだし。

 きっといろんな人のところに「弟子にしてくれ!」って行って断られてるんだろうなぁ。断られる理由考えろよ、とも思うけど。


***


 誰かのところに弟子入りを考えている皆さん、本当に大好き過ぎて尊敬しまくってて、その人の作品全部読破してるくらいの人のところに行きましょうよ。とりあえずあいつヒマそうだからっていう理由で、読むのがめんどくさいから手っ取り早く教えて貰おうとするのはやめましょう。


 ぶっちゃけ一作も読まずに「弟子にしてください」って来られると、「何この人、喧嘩売ってんの? それともバカにしてんの?」としか思えません。つーか多分そうなんでしょう。如月、バカにされまくってます。バカだからしゃーないけど。


 ついでに言うと、私のところには来ないでください。自分の事で手一杯です。

 それに、喧嘩売られたときの対処法は伝授できますが、小説の書き方は教えられません。こっちが教えて欲しいよ。



 ……たまにはシロートも文句を言うようだな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る