第68話 店名・商品名

 執筆時に悩むものの一つに店名や商品名があると思います。それだけにとどまらず、作品名だったり人名だったり、技の名前や魔法のスキルといろいろですが。


 問題はその書き方です。

 人によっては『〇マザキ春のパン祭』とか『佐藤〇作』とか『白い巨〇』とか、一部を〇で隠してしまいつつ、そのもととなるものが読者にわかるような書き方をする方がいらっしゃいますよね。

 これも〇で隠す部分によってはなんだかわかんなくなるんですね。

 『〇マザキ春のパン祭』はいいです。『シマザキ春のパン祭』は無いですからね、一つしかありません。ヤマザキ製パンでしょう。

 でも『佐藤〇作』は? 佐藤栄作と佐藤B作じゃまるで違う人になります。

 『白い巨〇』に至っては、『巨塔』ならいいけど『巨人』も『巨乳』も『巨根』もあり得るわけで、一体何を想像するかは読者の想像力(というか性癖?)に左右されることもあるわけで。

 そういう事もあって、如月は〇で隠すという事はしません。ではどうするか。


 まずはそのものずばり書いてしまうパターン。

 『いちいち癇に障るんですけどっ!』なんかはまさにそれ。『黒いレガシィ』に始まり、『青いGT-R』『ふるさわの生クリーム大福』『久保田』『千歳烏山ケニヤンのミルクティ』まだまだあったな。


 もう一つは似たような名前を付けるパターン。

 『ウニクロ』。元ネタわかりますよね。『鳥村楽器』『ヤスダ電機』『ショージン電機』なんてのもあります。

 これをやってる作家さん、他にもいらっしゃる。これがなかなかに笑えるんですよ、元ネタがわかると。恐らく『カドカワ書店』をひっくり返したと思われる『マルヤマ書店』とかね。

 言葉の意味を反対にする人もいれば、私のように文字が似ている(パッと見わからない)ような名前を好んで付ける人もいる。


 皆さんはどうやってますか? 他にも何かやり方ありますか?



 ……今回はシロートらしい質問をしてしまったようだな。

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