第42話 言葉遊び

 突然ですが。

 ワタクシ如月は文系ではありません。理系でもありません。体育会系でもありません。強いて言うなら……芸術系? って言ったら芸術系の人に殴られそうです。殴っていいです。


 いえね、なんでいきなりそんなことを書いたかというと、文系の人ってスゲーなと思うからなんですよ(この時点でやや理系に偏ってるんですけどね)。


 文系の人の言葉遊びってほんと凄いですよね、なんであんなに次々と言葉が出てくんの? 如月には無理だから。ダジャレとか、絶望的にスベってるから。



 拙作『クロード葉月先生の徒然日記』ですが、実は六月菜摘さん(現在は六月雨音さん)の『葉月先生の恋』とのコラボ企画で書かせていただいておりました。

 この中に「理科の葉月先生」と「国語の陽向先生」というキャラが出てきます。六月さんの方にも同じキャラ出るわけなんですが……六月さんはガチの文系、如月は理系寄りなんですね。

 つまり、如月は陽向先生がどんな発言をするか想像できず、六月さんは葉月先生がどんな発言をするか想像できない。

 だからこそ、コラボする意味があったと言っても過言ではありません。


 『クロード葉月先生の徒然日記』第2章『秋の日記』の第9話。

 ここで、理科の葉月先生が馬酔木アセビの毒素についての話をするわけなんですが、国語の陽向先生相手にグラヤノトキシンの解説をしたら一体どんな反応を示すのか、それが如月には全く想像がつかなかったのです。

 困った私は六月さんに相談しました。「ねえ、グラヤノトキシンって聞いて、一体何を想像する?」

 六月さん早かった。わずか1分で返信が来ました。それがこのセリフ。


蔵屋くらやの和菓子職人、時田信三ときたしんぞう38歳独身。通称『蔵屋くらや時信ときしん』。近頃店が傾き、『ぐら屋の時信』と呼ばれる」


 思いつかねーって、それ。

 この瞬間、どう頑張っても文系の人には敵わないと思いました。戦いを挑むなど言語道断。なんでその発想行く? それも僅か1分で!



 まあね、あれだ。人にはそれぞれ得意不得意ってもんがあるのさ。如月だってさ、音楽絡んだら頑張るよ? そこしかないんだもん。

 ムソルグスキーの『展覧会の絵』ってあるじゃん。有名な『プロムナード』ね。

あれに、この歌詞つけて歌ってごらんよ。ピッタリだぜ?


♪アジを~ さばき~ 開き~ 塩振る



 ……またシロート発言をしてしまったようだな。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る