第33話 小説書きの専門用語(2)
ハイ、自らの無知さえもネタにしてしまう厚顔無恥(ダジャレじゃないよ)な如月でございます。今回もバリバリ行きます。
前回よりも更に恥ずかしいことを暴露しますが。
レーベルって知らなかったんです。「いやいやいやありえねーだろ」って思ったよね。事実です。ミュージックレーベルくらいですかね、知ってたの。
いつも手に取る本はオーム社とかブルーバックスとか、あの辺だったもんだから。
つーかね、ブルーバックスって講談社の科学系レーベルですよね。そこにさえ気づかなかった。絵本とブルーバックスとNewton別冊ばっかり読んでいるとこうなってしまいます。もうドン引きレベルの無知ですね。すいません。
さて、それだけではありません。いくらでも出てきます。担当さんと話せば話すほど、自分の無知を思い知らされます。
実は『いちいち癇に障るんですけどっ!』は、元原稿が336,000字あります。一冊に収めるために何が何でも340Pほどに収めよという指令が出ています。無理やり突っ込んでも130,000くらいが限界です。
その時、担当さんはこう仰ったのです。
「この本は四六判なんで、文庫に比べてかなり文字数稼げますから」
つまり、文庫よりもたくさん書けますよ、文庫だったらもっと削らないといけませんよ、という事ですね。
あれ、本のサイズが小さくなっただけで文字も小さくなってるから、同じくらい入るんだろうと思ったらそうでもないんですね。知らんかったわ、マジで。
ところでシロクバンって何?
勿論A判やB判は知ってます。油絵をやっていたのでFやPも知ってます。MやSもあります、いやサイズじゃなくて規格でね。
でもシロクバンは聞いたことがありません。ライトバンやカットバンみたいなヤツじゃないよね?
話の流れから言って本のサイズのことなんだな、という見当は付きました。が、顔に思いっきり「わかんねー」と書いてあったのでしょう、カバンから本を出してきて「こっちが文庫サイズ、こっちが四六判です」と見せてくれました。
実物見たら一目瞭然ですね。百聞は一見に如かずとはよく言ったものです。
しかもさー、四六判って文庫の倍くらいの値段なのね。これ、買って貰えるのかなぁ。これはもう絵師さんに頑張って貰うしかない(丸投げ)。
なのに元原稿を削って削って削り倒して最初の文字数の35%ほどまで削っても、挿絵を入れる余裕がありませんでした。ああ、あの美しい駒城ミチヲ先生のイラストをもっとたくさん入れたかった……。表紙一発勝負でした(泣)。
これでも担当さん、粘ってくれたんです。少しでも文字数を減らす苦労を和らげようと、いろいろ考えてくださいました。
章立てナシ、目次ページナシ、場面切り替えは2行改行のみ。そこまでしてくれて、それでもこれが限界でした。
学習した如月はそれ以来というもの、出版の予定なんぞ全く無いのに1作10万前後で完結するようになりました……。
……フッ、出版の予定も無いのに、またシロート発言をしてしまったようだな。
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