第21話 行き詰った!

 先日、カクヨムでいろいろ書いているお友達ののばさんが、ぼそりと私にこう言ったんですよ。

「なんか俺、前より書くの下手になっちゃった」

 彼の作品は下書き段階で何度か見せていただいています。確かに前のようなキレがなくなって来てる……でも、どうしたらいいんでしょう?

「ストーリーは絶対面白いと思う! なんかくどいんだ、面白い話なのに俺が書くと面白くないんだ」

 読みました。……絶望的に面白くない。でもストーリーは悪くない。


 そこで提案しました。

「同じストーリーで、誰かに書いて貰ったら? それで自分のと比較したら何か気づくかも」

 人身御供として白羽の矢が立ったのは仁志隆生さんです。私が生贄に捧げました。隆生、許せ。「いいよ」って言ってくれたし。呪うなよ?

 なんだかんだで、結局私も書くことになったんですが。

 

 しかもね、こののばって人はね、煽るんですよ(笑)

「一番面白いのはこの俺だ! 如月芳美? 敵じゃねえな!」

 楽しくなっちゃうじゃないのさ。しょーがねえな、乗るか。


 というわけで、毎日アップしていたこの「シロート発言」を一日ロストして、そっちを書いたわけです。


 いや~、面白い!

 同じ設定でこんなに違う話になるんだ!

 のばさんは5,800文字。仁志隆生さんは3,400文字、如月は21,600文字。文字数からしてそれぞれの特徴が出ています。

 見せあいっこしたとき、思わず「長くてすいません」って言っちゃったよ。


 結末は作家が決めていいというルールだったんですが、三人が三人ともバラバラの結末になりました。同じストーリーで同じ設定なのに!

 性格が出ますね、こういうの。癖もガッツリ出る。で、自分の弱点も見える。

 しかものばさん、最初の絶望的に面白くなかったのが、面白くなってるじゃん!


 締め切り決めてやったんですが、最後の数時間なんてもう修羅場。久しぶりに「締め切り」のナチュラルハイに浸りました。でもね、これ、決めておかないと、最後の人が書きあがるの待ってたら書きあがらないんです。何人かで書くときは締め切りは必需品です。


 お互いの感想はまだ言い合ってないのです。「これはもう、読者さんにガンガンツッコミ入れて貰った方が良くね?」と。

 もしもご興味がありましたら是非ともツッコミ入れに来てください。こちらでございます(まあ、宣伝が目的ではないので、どーでもいいんですが)。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884434955


 行き詰ったときに、気分を切り替えてくれる仲間がいるというのはいいものですね。

 

 あ……ところで、のばさんは気分転換できたのでしょうか? 逆にげっそり疲れ果てている感じもしたんだけど……。



 ……またシロート発言をしてしまったようだな。すまん、のば。

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