第20話 設定の使い回し
スターシステムと言っていいのか悪いのか。最近耳にした言葉で、まだその定義が今ひとつわかってないんですが。一つのキャラ(設定)をあちこちで使い回す、と考えていいのかな?
これ、便利で好きなんです。
よく『続編』を書かれる方いらっしゃいますよね。私の知っている限りでは、第一回カクヨムコンで特別賞に選ばれていた「某女装男子進化系」小説が「続」「続々」「続×4」「スピンオフ」とたくさん書かれてます。全部読みました。
いいなぁ、実に羨ましい。これができないんですよ、ワタクシ。他人様のはこういうの好きなんですけどね、自分の作品となると自分で飽きちゃう。もうこのキャラええわって感じで書くのが嫌になるんですね。「続×4」なんて夢のまた夢です。
ですが、同じキャラを別作品で使うのは割と平気なのです。こっちの作品では『超脇役』で、あっちの作品では『主要キャラ的脇役』くらいの。どちらも脇役なので飽きないんですよね。書いてて楽しいし。
私の処女作であります『P-WORLD』、地味にあちこちに使っております。
ここに登場する会社「GLOBAL EARTH社」が『あ、俺だけど。』と『風、薫る。風、巡る。』に。同じく「GLOBAL EARTH社」の開発した「G-game」が『いちいち癇に障るんですけどっ!』にも出てきます。「G-game」の主要オンラインゲームである『Dragon Palace』、これは一つの作品として異世界ファンタジーで書きました。
今までに数名の読者さんが気付いてくださいました。非常に嬉しいです。とてもとても嬉しいです。
『空が茜色に染まるころ』にほんの2話だけ登場する地味~な刑事の島崎さん、『フレンチクルーラー殺人事件』ではほぼメインで登場します。こちらも名前が最初に出た瞬間に気づいてくれた読者さんが数名。結構ちゃんと読んでくれてるんだなぁって嬉しくなります。
ガッツリ続編を書くのもいいんですが、こうして一部マニアにしか気づかれないような遊びをすると、読者さんがどれだけ読み込んでくれているかがわかって楽しいものです。
続編が書けないとお悩みの方、これで遊ぶと楽しいよっ! えっ? みんなフツーに続編書けるって? 嘘だろー! 書けないの私だけかー!
くっ……またシロート発言をしてしまったようだな。
*追記*
ご本人からお知らせがありました。
「続×4」は「続々々」にタイトル変更なさったそうです。
*追記2*
『フレンチクルーラー殺人事件』の島崎ですが、その時バディだった川畑とセットで『三十五年目のラブレター』にも使いました。これ、シリーズ化しそうです。
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