第27話 言葉選び

 他人様の作品を拝読していて、「難しい言葉知ってるなぁ」と感心しきりなことがあります。しかもその言葉が非常に自然に使われている。この方は普段からこういった言葉を普通に使われていらっしゃるんだな、と感じるのです。

 そんなのを読んじゃった後に自分の作品を……あれぇ? これは小学生の作文かい? 私の幸せのために見なかったことにしよう!


 語彙力のある人って、普段どんな生活してるんだろう? きっとメチャメチャ本読んでるんだろうな。

 私はと言えば、これまで何度も書いた通り絵本と図鑑ばっかりですからね、語彙力なんか増えるわけがないですね。語彙力検定なんか恐ろしくて受験できません。


 さて、それでは語彙力皆無を誇りますワタクシ如月が、敢えて難しい言葉を使って小説を書くとどうなるか。

 ……とても笑えます。いやいやいやアンタ、そんな頑張って背伸びしなくていいから。ほら足元プルプルしてるから。

 お母さんのぶかぶかハイヒールを履いて、口紅塗って、お父さんのネクタイ締めて、背広を引きずってる幼稚園児という構図になります。

 とてもイタイです……。


 私は文章を書くときにいつも意識することがありまして。『誰が読んでもわかりやすいものであること』というのを常に考えています。決して必ずどこかで笑いを取ろうとかそんなんじゃないですよ?

 私自身が決して読書家ではないので、読みにくいものは読まないんですね。スルスルと読み進められるものしか読まない。だから自分もそういうものを書こうと思うわけです。改稿するとき読みたくないもん(そこか?)。


 そういうわけで雰囲気で難しい言葉を使ったり、やたらとルビを振るのも好みません。外国語も使うのを躊躇います。アイスクリームみたいに市民権を得ている外国語は使いますが。


 と言ってもですね……私が使わないというだけで、上手な人が効果的に使っているのは好きです。つまり、上手い人が自然に難しい言葉をサラリと使っているのはとてもカッコいいんですね。私にはそれができないというだけの話なんですね、ええ、ぶっちゃけそれだけの話ですよ。


 ぐはっ……またシロート発言をしてしまったようだな(吐血)。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る