第11話 作家の定義

 よくカクヨムノートやツイッターで「私の作家仲間の○○さんが@*▽×?#+※§♪~」なんていうのを見かけます。

 

 そこで思った。『作家』の定義って何?


 ちょうど一年前の今頃になりますが、拙作『いちいち癇に障るんですけどっ!』が紙の本になりました(ビーズログさん大変お世話になりました)。

 その打ち合わせの時に担当さんとお話していて、私は(また)アホな発言をしてしまったわけですよ。まさにこういうのをシロート発言と言うんでしょうけど。


「なんか、こういうアレって、作家っぽいですよね」

「あの……如月先生、もう作家さんですから。自覚持ってください」


 如月? 誰やねん。


 未だに『先生』付けられると『山本五十子』でおなじみの『如月先生』しか思いつきません。



 で、考えたわけです。何を以って作家とするか。


 担当さんは「本を出したら作家です」とその時に仰っていたんですね。つまり『印税を発生させたら作家』という扱いなのでしょう。まあ、出版社側からすればそういう定義になるでしょうね。そこは頷けます。ウンウン。

 ところがカクヨムでは『自称web』が山ほどいるし、『仲間』がゴマンといる。本なんか出してなくたって『自分の納得のいく文章を書いているんだ』と自信を持って作家を名乗る人もいる。『執筆歴ン十年』を誇る『本を出していないだけの作家』もいる。勿論自費出版で『本を出した作家』もいます。

 そうかと思えば、担当さんに「あんたは作家じゃ」と言われたにもかかわらず、いつまでも『作家』という言葉に、何か「ちょっと私の考えるのと違うんだよね」と違和感を持つ私のようなのもいる。


 結論は「自分の決めた定義」でいいんじゃないかという事。『作家』を名乗ることでモチベーションを維持しようと思うなら、誰が何と言おうと名乗っちゃえばいい。なんか違うと思えば「あんたは作家」と言われても名乗らなきゃいい。

 勿論、印税を頂戴する身になれば、編集さんに合わせます。先生と呼ばれりゃ、どんなに違和感があっても「はい」と返事をします。だけど、自分の中の定義は持っていてもいいんじゃないかな~と……。


 私は『1冊目は運で出せるが、2冊目出せたら実力』だと思っています。だから2冊目が出せたときに胸を張って「作家です」と名乗ろうと思っています。つってもコンテスト出す気も無いのに、本が出るわけがないんだけど。

 

 ま、お友達に『じれじれ作家』とか『心の声ダダモレ作家』なんて称号を頂戴しておりますので、ネタとしてそれを名乗ることはあると思いますが……。


 ……って、またシロート発言をしてしまったようだな。

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