第17話 なんちゃって編集者

 これ、書いちゃっていいのかな……と大分悩んだけど、まあ、書こう。



 何とビックリなことに、カクヨムには『なんちゃって編集者・なんちゃって校閲者』が存在します。いやしかし驚きましたね、はい。


 応援コメントってね、応援するためのコメントですよね。まあ、誤脱を見つけたときにちょこっと教えてあげることもありますけど、それはさ、物書き同士ですからやはり気を遣いますよ。


 私の場合、誤脱の指摘は人目につかないところでコッソリ行います。大抵TwitterのDMで他人に見えないように。

 ツイッターをやっていない方なら、ご本人のノート(目立たない過去ノート)にお邪魔して、こっそり教えます。読んだらその私のコメントはソッコー削除するようにお願いする文面も必ず入れます。

 ノートの無い方には応援コメントに書きますが、返信不要でコメント削除していただくよう、お願いしています。応援ではなく『誤脱の指摘』なので。


 それがだよ?


「〇〇の漢字は開きます」

「××はルビを」

「これは~とした方がいいです」


 こんなのを応援コメントやらノートやらに書かれたらどうします? 驚きませんか?

「自分、編集してやるよ」と言いたいの?


 しかも、ご本人も何か作品を書かれているご様子。物書きなら言葉の使い方に気を付けるものだと思うんですよね。


 「漢字は開きます」って何だい、そりゃ。せめて「何かお考えがあってのことと思いますが、この字はラノベ読者層には難しいかと思われるので、ルビを振るかひらがなで書くと親切かと思いますが如何でしょうか」くらいのことは言えんのか? 私だったらそれすら言わないが。


 つーかね、漢字って作家が使ってるわけでしょ? それを本人の意思の確認も無しに「開きます」って言い方があるかい? そのコメント付けられた人、ビックリするでしょ。

 プロの校閲さんも漢字を開いた方がいいと思われるものにはチェックを入れて下さいますが、作者が「ここは漢字で」と言えばそれで通ります。そこには作者の意図があるからです。


 勿論、自分で「感想お願いします」「批評お願いします」と言ったのならそういうのが来てもある程度は想定内です。でもね、頼んでないのにいきなり押しかけてきて「開きます」やられた日にゃ、ぶったまげるよ?



 実はワタクシも昨年似たようなことがありました。まだ応援コメント機能が無く、ノートでやり取りしていた頃です。

 最初のうちは誤脱の指摘、それが漢字の使い方、言葉の選び方とエスカレートしていき、しまいにはストーリーにまで口出しされるように。

 あまりにしつこいので「せっかくですがストーリーに関しては作家のものだと思いますので」と拒否したところ、批判的な書き込みをされ、それに反論した他の作家さんのところへも怒鳴り込みに行く始末。

 他の方へ飛び火してしまったので、最後は運営さんにお願いして対処していただきましたが、アカウントを剥奪されても次々に作ってまで粘着するという驚くべき行動に出られて、最後の方は苦笑いしていました。結局、あの人アカウントを4つ取り直したんじゃないかなぁ。ワタクシの為にそこまでしてくれるとは。

 これ、メンタル弱い人だったらこうなる前に筆を折っていたでしょうな(私はお豆腐メンタルですが、蚤の心臓に剛毛が生えています)。



 自分の感じたことを作者に伝えたい、こうすればもっと良くなると教えたい、気持ちはわからなくもありません。私のよーなド素人がヘボ作文書いてるの見たら、何か一言アドバイスしたくなるのでしょう。うん、教えてよ。

 でもね、物書きなんだからさ、ちゃんと相手(読者)に伝わるように書こうよ。伝わらなかったら意味無いんだよ。ただの批判でしかないと受け取られたら、せっかくのアドバイスも無駄になるよね。


 面白い作品を書いている人は、伝え方も上手です。アドバイスを受けた側が「なるほど」と思える書き方をしています。

 全てはつながってるんだなぁと、今更のように思いました。



 ……また今日もシロート感全開の発言をしてしまったようだな。

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