第16話 キャライメージ
よく物書き同士でお喋りしていると、キャライメージの話になります。
俳優さんで言うとどんな感じとか、どんな声とか。ドラマ化されたらキャストは誰がいいとか。なかなかに皆さんイメージを具体的に持って書かれていらっしゃるようです。
かく言う私も『いちいち癇に障るんですけどっ!』がドラマ化されたら……という話で盛り上がったことがあります。
とは言いましても、私は俳優さんのイメージを持って書いていないので、神崎というキャラ(スーパー完璧イケメン)のイメージが浮かばない。主人公の花子(身長156センチ体重86キロ)のキャストも浮かばない。この話で盛り上がっていたメンバーみんなが、花子のキャストを女性芸人さんから探そうとする始末。
いやいやみなさん、芸人さんじゃなくてさ、女優さんで探してよ。無理か。
そんな話をしていて、ある人に言われたのです。
「如月のストーリーに出てくるキャラってさ、必ず一人、如月本人が紛れ込んでるよね」
……へ?
いや、意味わからんし。
その方曰く、全ての作品の男性キャラの中に如月がいるらしいのです。
『P-WORLD』では前半の先生(塾の先生)、後半のラー(天才エンジニア)、『I my me mine』では八雲(素人作家)、『クロード葉月先生の徒然日記』では葉月先生(理科の教師)……って、当たり前だろ、それは全部私がモデルだ!
つまり、よーく知っている人間をモデルにすると書きやすいということですね。その中でも『自分』を投影するのが手っ取り早い(あー、言っておきますが、私は天才エンジニアでも理科の教師でもありません。ここ大切)。
で、情けないことに、自分を投影したキャラは大抵カッコ悪いです……。
『P-WORLD』前半の先生はかなりの変わり者ですし、後半のラーさんは、天才エンジニアなんですが、さらに上を行く天才にコテンパンにやられます。『I my me mine』の八雲くん、とにかく相手役の女性に振り回されっぱなしです。『クロード葉月先生の徒然日記』の葉月先生はどうしようもない天然で、まるで女心がわからない朴念仁です。
流石、モデルが良いとキャラも最高ですねっ! (キラッ☆彡)
さて、みなさんどうですか。あなたの作品にも自分を投影したキャラいるでしょう。いますよね。カッコいいですか? 可愛いですか?
今、「カッコいい」「可愛い」って言った人、闇に葬ってやるので正直に手を挙げなさい。
「カッコ悪い」と言った人、私のお友達です。仲良くしましょうね!
……また嫉妬に満ちたシロート発言をしてしまったようだな。
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