第8話 ラノベって何?(1)
僅か一年半ほど前に「文章を書く」という世界に飛び込んで、そこで目の当たりにした『ラノベ』という異世界。何これ、どういう世界?
そこでふと思ったわけです。自分、いつも何読んでたっけ?
答えは簡単、我が家の本棚を見ればわかる。壁一面、上から下までガッツリある大きな本棚にびっしり並んでいるのは……図鑑と絵本。
『はらぺこあおむし』でしょー、『スイミー』でしょー、『百万回生きたねこ』でしょー、『泣いたあかおに』でしょー……。英語の本に、フランス語の本に、ポルトガル語の本に、イタリア語の本もあるなぁ、わくわく。VIVA、絵本!
ハッ! オイラ、そう言えば絵本ばっかし読んでたじゃん!
それ以外に読む本といえば、科学雑誌Newtonだとか、図書館で借りてくる推理小説とかそんなの。ラノベって読んだことが無いから、どんなものなのかわからない。
そんな如月の事情を完全に無視して、幸運はいきなりやってくる。カクヨム発足からちょうど半年経ったころ=如月の執筆歴半年の頃でございます。
ビーズログ文庫様から拾い上げのお話が! ひょえー、ありがとうございます!
ところで、「拾い上げ」って何? 美味しいの?
その時に担当さんの口から「普段はどんなものを読まれてますか?」という世にも恐ろしい質問が出たのです。
ええ、答えましたとも。嘘偽りなく。
「絵本です」と。
そして聞きましたとも。
「私のこの作品って、ラノベなんですか?」
担当さんはこの瞬間「マジかよコイツ」と後悔したことでしょう。しかし後悔というのは先に立たないのです。先に立ったらそれは前悔です。
かの有名なエンリケ航海王子も実は酷い船酔い体質で、航海の度に後悔したとかなんとか、これはダジャレじゃなくてマジな話で(全然かんけーねー)。
そしてラノベの定義がわからないまま、私の作品は紙の本になり、書店の『ラノベコーナー』に置かれることになりました。
これ、ラノベなんじゃん!
知らぬ間に『ラノベ作家』扱いになった如月は、未だにラノベがよくわかりません……。
……またシロート発言をしてしまったようだな。
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