失恋砂漠
砂漠の砂たちは人類の先住民族の亡骸らしい
君の体もやがて砂になる
僕は君の体だったものを砂漠に撒こうと思う
そしたら君はいいよと笑った
世界で最後の恋ような感覚だった
離れたくないけれど君を砂漠の一部にして
世界のものにしたいと思った
この悲しみを自分で背負うには辛いから
世界にも僕の悲しみを共に背負ってもらうことにした
砂漠というのはそういうものだと思う
悲しみの共同体なのだ
誰かがそういった気がする、君だったのかもしれない
世界の一部になってしまった君を取り戻すことはかなわない
君を連れていくこともできない
僕がもし人類で最初の恋をした人間だったのならば
こんな悲しみむことはなかったのだろうか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます