第3話 とっさにとった行動は
号泣した別れ話。
でも、彼のことを嫌いにはなれない。
ずっと大好きで、振られても大好きだから。
彼は
「笑ってる顔が好きなんだ。だから、笑わせたい。」
って言っていた。
だから、最後の最後は、頑張って笑った。
正直、うまく笑えていたかは分からない。
でもやっぱり、彼女としての最後の顔は、彼が好きだって言ってくれていた、笑顔で終わりにしたかった。
彼と別れて、私はすぐに
『失恋 何をすべきか』『失恋 見かえす』
なんてワードで検索をしまくった。
初めての失恋で、信じられないくらい心がボロボロになったけど、同じくらいボロボロになった人がたくさんいた。
みんな、助けを求めていた。
今の時代、バーチャルが浸透して人同士のかかわり合いが少ない、なんてよく問題になるけれど、本当にそうなのかな。
それぐらい、みんなの言葉は優しかった。暖かかった。
失恋の重さとか、付き合った年数とか、そんなのは全然関係ない。失恋の辛さとか、やるせなさとか、そういうものを経験した人はみんな、「心の痛み」ってものをよく知ってる。
だからこそ、力になりたい、と思うし、未来の私も誰かの力になりたいって思える。
大好きな人を失った辛さは、経験した人にしか分からないんだ。
今までの自分よりも、もっと大きい人になれる気がした。
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