第7話──ってもう響きからしてカッコイイよね。

 そう思うのは自分だけだろうか。だって、7話だよ7話。7。ラッキーセブン。しかも素数。とりあえずなんかイイ感じじゃん? ってパリピみたいにならない? ならない。ならな……あ、そう。それは残念。


 さて、今回は前回のネタを引き続き引っ張ってみようと思う。タイトル付けに関しての個人的アレコレについて。もっとも、自分が主として書いているのは二次創作なのでそれを頭の片隅にでも置いておいて貰えると、うれしい。

 前回でも書いたように、タイトルを付けるのは好きだと思う。ここで脱線するが、我がことなのに『思う』などという曖昧な表現になるのはご愛敬だとでも思ってくれると、もっとうれしい。


 タイトルが思い浮かぶときは、作品を書いている途中か、書き終わったあとのどちらかがほとんどだ。タイトルを先に決めて書く、ということをした記憶は、無い。万が一で忘れているだけかもしれないけれど、それはきっと無いだろう。だってあまりにもそんな珍しいことなら、忘れられないに決まっている。

 タイトル付けには、自分の中でちょっとしたジンクスというか、法則のようなものがあったりする。書いている途中にタイトルが確定したものは、ちゃんと最後まで書ききれることが多い、ということだ。

 逆に言うならば、書いている途中でタイトルが浮かばないものは、大抵が途中で見事にどんづまる。いや、ここはエタると言った方がそれっぽかったり生っぽく伝わったりするだろうか。まあどっちでもいいけれど。


 あと1作品につき、タイトルはいくつも浮かぶことが多い。語順を変えただけの似たような響きのものだったり、日本語から英語に変わってたり、もちろん時々で変わるが。

 例えばその頃に読んでたり観たり聴いてたりで、何かしらから強い影響を受けていると、その片鱗が出たりもする。それはタイトル付けに限らず文体にも滲み出たりするのだけれど。これは書き手側のひとなら『あるある』と頷いてくれるのではないだろうか。


 で、余ったタイトルについて。

 その昔はお題サイトが当たり前のようにあったので、自分もガラケーを操作して携帯用レンタルサーバを借りて『お題サイト』を作り、使わなかったタイトルを『お題』と称して公開していた時期があった。なぜ過去形なのかというと、かなりしばらく更新しないでいたら、いつの間にかサーバの運営が終わっていたからだ。

 つまり、自サイトが丸ごと根こそぎ消失していた。

 あれから何年も経っているが、これはいまでも地味に後悔している。内容のバックアップをほぼほぼ一切取っていなかったことに。『サイトがあるから良いだろ』とタカをくくって、完全に管理を怠っていたのだ。総数は軽く見積もっても200は超えていたと思う。

 本当に、本当にもったいないことをした。こうして思い返していると、やっぱり改めて惜しくなる。あれらだってひとつひとつが曲がりなりにも『作品』であり、自分なりに結構気にいってる文章だって、いくつもあったのだから。いまだったらTwitterに流用してお題Botくらい作っていただろうに。

 まあそれ以降はWeb媒体にアップしても、必ずバックアップも取るようになったが。


 その、サーバデータからも消えたいくつもの無数のお題の中で、ひとつだけ、いまでもすぐに思い出せるものがあったりする。完全なる手前味噌なのだが、たぶんそれくらい気にいってるのだろう。当時、熱狂してのめり込んでいた作品の影響で作ったお題なのも、忘れられない理由のひとつかもしれない。


舞散花葉まいちるはなは


 ……いま見ると、字面自体にそんなインパクトは無いな、と思った。重視したのは語感とはいえ、それにしてはなんだか妙に淡白な印象さえある気がする。

 もしこれだけで、なんの作品からの影響を受けているのかを当てられたら、心から賞賛をしたいと思うが、まあ、さすがに無いだろう。実際に当てられたら絶対ビビるに決まっているし。


 ということで、タイトル付けに関してのこだわりというか体験談? はこの辺でひと休みにしたいと思う。まだまだ思いのほか、積もる話は浮かんできたのだけれど、それらは次に持ち越しだ。一度に全部は語れないからね。

 と言いつつ、次の話ではまったく違うネタで書いているかもしれない。先のことなんてまるで分からないのだから。

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