戦ってイイノ9話 ゲーム終了
ゲーム終了
「……あ、これは外から終了を押され……」
そう言いながら、神奈ちゃんはログアウトした。それの少し後に、私も、
「強制ログアウトを外から入力されました。終了の準備をしています」
とアナウンスが入り、数秒後に現実に引き戻された。どうしたんだろうと辺りを見渡すと、
「あ、代美ちゃん。どうしたの?」
「え~っとね、皐文ちゃんが敵襲って、アナウンス入れたからね~、皆を起こしに来たんだ~」
「そうなんだ! じゃあ今すぐ出るよ!」
そう言うと、甲板に向かい走り出した。しかし、
「ちょっと待って~」
代美ちゃんがぽてぽてと歩いている。
「あ」
忘れていた。そう思った後に、私は代美ちゃんの元に戻り、筋力強化を使い背負って、走りながら、甲板に向かう。
「そう言えば、神奈ちゃんは? 私より先にログアウトしたはずだけど」
「あたしが起こして~、もう艦橋に行ってるよ~」
「なるほど、で、皐文ちゃんは戦っているのかな?」
「うん、そうだよ~。けど皐文ちゃん空飛べないから、あまり高い所を飛んでいる相手は倒せないんだ~。だからあたしか、珠樹ちゃんに来てほしいって」
「なるほど。あれ? でも神奈ちゃんの対空砲火の方が効果あるんじゃ……」
「それがね、対空砲火しても当てれるのに限度があるから誰かが飛んで攻撃し方が楽なんだって~」
「へー。じゃあ私空に向かうよ。」
「あたしも飛ぶのは、速い方だと思うから行くよ~」
甲板に出た。二人とも地面をけり変装を開始、代美ちゃんは、羽を生やして、私は重力操作で空へ飛んだ。そこには、大量の旧式の戦闘機や爆撃機、攻撃機が飛んでおり、
「そう言えば神奈ちゃんは、艦載機とかは飛ばさないのかな?」
「先に出してる方が有利なんだって~。出る瞬間に狙い撃ちされたらたまったもんじゃないよね~。それに今なら航空母艦を顕現させなきゃいけないから~、それをすると~私も動けないし、顕現したところを叩かれることもあるからね~」
「なるほど、じゃあ今から飛ぼうとしている、私達もかなり危ないの?」
「そうだね~けど、的が小さいから当たりにくいっていうのはあるよ~」
と会話しながらするすると回避する。そして回避の後、戦闘機と近づきすぎたため、その戦闘機の上に向かって飛びだした。その戦闘機が私たちのほうに向こうとしている少し隙に、私達は風鳥と、矢による攻撃を撃ち込んだ。
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