神域と定義される、八百万の神々の寝所。
とある因果に導かれて、その神域を管理する事になった男性の、少し危うく、ほんのり切ないスローライフが描かれます。
我々が住む現世とは明確に異なる、けれど人からすれば胡乱な空間で主人公真人が過ごす様子は、読めば読むほど実際にそこにいるかのような気持ちにさせてくれます。
狙ってそうされているのかは存じませんが、この不思議な読書体験は単純な文面や内容のみならず、構成やレイアウトも作用して表現されているように感じられました。
なお、一話毎の文量がハイカロリーなため、それこそスローライフ的な時間が確保できた時、ゆったりと読むのがオススメです。